メタル・ブルー

メタル・ブルー（Iron Eagle II）

『メタル・ブルー』（原題: Iron Eagle II）は、カナダとイスラエルが共同で制作した1988年の航空アクション映画であり、前作『アイアン・イーグル』の続編にあたります。この作品では、ルイス・ゴセット・ジュニアがチャッピー役として再登場し、物語を引っ張ります。

あらすじ

物語は、アメリカ空軍のシンクレア（コードネーム：チャッピー）が、過去の軍命令違反により航空博物館に異動させられたところから始まります。彼はかつての親友を救うために軍の命令を無視し、出撃したことが理由で、今は静かな日々を送っていました。そのシンクレアのもとに、かつての上官が現れます。上官は彼を准将として現場復帰させるとともに、米ソ両国の共通の敵である中東某国における核ミサイル秘密基地を壊滅させる極秘作戦に参加するよう命じます。

イスラエルの秘密空軍基地には、米軍とソ連軍から選抜された戦闘機パイロットたちが集まります。シンクレアの指導のもと、厳しい訓練が始まりますが、冷戦下では敵同士であった両軍の協力は容易ではありません。お互いの信頼関係を築く中で、厳しい訓練の成果はなかなか実を結ばないのです。特に、米軍のエースパイロットであるクーパーは、最近の戦闘で親友を失い、深い悲しみに沈んでいます。

そんなクーパーに密かに心を寄せるのが、ソ連の女性パイロット、ヴァレリーです。しかし、彼女の同僚が自分の親友を撃ち落としたという事実を知り、彼は苦悩を抱えることになります。その頃、米ソの首脳一部が独自の攻撃計画を進めているとの情報が入り、それが実行されれば、無関係な周辺住民に大きな危険をもたらす恐れがあることを知ったクーパーたち。

クーパーの決断

こうした状況を受けて、彼らは一つの決断を下します。軍服の旗章を捨て、国の枠を越えて結束し敵基地を攻撃することに決めたのです。結果、彼らは見事にミッションを達成し、秘密基地を破壊することに成功します。

登場キャストと機体

『メタル・ブルー』には、多彩なキャストが登場します。主なキャストとしては、ルイス・ゴセット・ジュニアが再び重要な役割を果たしています。また、映画に登場する戦闘機には、F-16やF-4、クフィルなどがあり、迫力満点の空中戦が繰り広げられます。

この映画は、冷戦時代の厳しい状況の中で友情と信頼、そして共闘の大切さを描いた作品であり、アクション映画ファンだけでなく、ドラマとしての側面も味わえる内容となっています。

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