メトロリリック

メトロリリック (MetroLyrics) について

メトロリリックは、2002年に開設された、歌詞に特化したウェブサイトです。音楽ファンにとって、歌詞を手軽に検索できる貴重なリソースとして知られています。

グレースノートとの提携と歌詞ライセンスモデル

2008年4月、メトロリリックは大きな転換点を迎えました。それは、ライセンスアグリゲータであるグレースノートの歌詞カタログ掲載許可を得たことです。この提携により、メトロリリックは、歌詞ライセンスモデルを採用した最初の歌詞専門ウェブサイトとなりました。具体的には、MetroLyrics.comに歌詞が掲載されるたびに、その著作権者に対して印税が支払われる仕組みが構築されました。この印税の処理はグレースノートを通じて行われ、透明性の高い運用が実現されています。

このライセンスモデルは、著作権を侵害している、または許諾を得ていない多くの歌詞サイトとは一線を画しています。音楽著作権を尊重し、正当な対価を著作権者に支払うことで、健全な音楽配信エコシステムに貢献していると言えるでしょう。

データベース規模と提携

メトロリリックのデータベースは非常に大規模で、16,000人以上のアーティストによる100万曲以上の楽曲の歌詞が収録されています。その規模は、アメリカ合衆国とイギリスにおけるGoogleの検索結果で9番目に位置づけられるほどです。

また、メトロリリックは、AOLミュージック、NME、MTV、ビルボードといった大手メディアとも提携しています。これらの提携を通じて、メトロリリックは、より多くの音楽ファンに利用されるようになり、その影響力を拡大しています。

Winampとの統合

さらに、メトロリリックは、Winampメディアプレイヤーのオンラインサービスとして、自身の歌詞データベースとWinampのサービスを統合しました。これにより、Winampユーザーは、音楽を聴きながら歌詞を簡単に表示できるようになり、音楽体験が向上しました。

CBSラジオによる買収

2011年10月、メトロリリックはCBSラジオに買収されました。この買収により、メトロリリックは、CBSラジオの持つリソースを活用し、さらなる成長を目指すこととなりました。

まとめ

メトロリリックは、歌詞専門ウェブサイトとして、その規模、ライセンスモデル、提携において、業界をリードする存在です。音楽ファンにとって、歌詞検索の頼りになるツールであることはもちろん、音楽著作権の保護にも貢献する重要な役割を担っています。

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