メフルダード・プーラーディー

メフルダード・プーラーディー（Mehrdad Pooladi）は、1987年生まれの元イラン代表サッカー選手です。主にMFまたはDFとして活躍し、守備的MF、左サイドバック、センターバックをこなすユーティリティープレーヤーでした。元々はフォワードや攻撃的MFだったため、これらのポジションやウィンガーもプレイ可能です。

クラブ経歴

ペイカーンFCの下部組織から2006年にトップチームへ昇格し、プロキャリアをスタートさせました。2007年には名将ナーセル・ヘジャージーに見出され、エステグラルFCへ移籍。しかし、監督交代により出場機会を失います。2009-10シーズンはトラークトゥール・サーズィーFCでセントラルMFとして活躍、6ゴールを記録。古巣エステグラル戦では40mの距離からFKを決めるなど、印象的な活躍を見せました。

その後、メス・ケルマーンFC、ペルセポリスFC（レンタル）を経て、ペルセポリスFCに完全移籍。ここでは左サイドバックを中心に、守備的MFや左ウィンガーとしても起用されました。彼の献身的なプレーはサポーターに愛され、2014 FIFAワールドカップでの活躍によって、プレミアリーグのクラブからも注目を集めるようになりました。しかし、2014年9月、兵役免除証の偽造問題が発覚し、ペルセポリスとの契約が無効となり、無所属となります。

その後はカタールのアル・シャハニアSC、タイのバンコク・ユナイテッドFCでプレーしました。

代表経歴

U-20代表、U-23代表を経て、2011年にイラン代表デビュー。カルロス・ケイロス監督の下、左サイドバックのレギュラーとして定着しました。

2014 FIFAワールドカップでは、全試合に出場。初戦のナイジェリア戦で素晴らしいパフォーマンスを見せ、FIFAのベストプレーヤーランキングで2位に選ばれるなど、世界にその名を知らしめました。

しかし、AFCアジアカップ2015準々決勝のイラク戦で退場処分を受け、その後、兵役免除証の偽造問題が発覚。イラン代表を追放されるという形で、代表キャリアを終えることとなりました。

プーラーディーは、そのユーティリティー性と献身的なプレースタイルで、多くのクラブや代表で活躍しました。しかし、兵役問題という予期せぬ形でキャリアを終えることとなり、その才能を惜しむ声も多く聞かれました。

タイトル

ペルシアン・ガルフ・プロリーグ: 2008-09（エステグラル）

代表記録

国際Aマッチ：29試合0得点 (2011-2015)

プーラーディーのキャリアは、その才能と努力、そして不運が入り混じった、ドラマチックなものでした。

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