メリーメロディーズ・スターリング・バッグス・バニー・フレンズ

ルーニー・テューンズ：アメリカと日本の放送フォーマット、そしてその魅力

1990年9月17日から1994年9月9日までアメリカで放送された『ルーニー・テューンズ（Merrie Melodies Starring Bugs Bunny & Friends）』は、長きに渡り愛されてきたルーニー・テューンズとメリー・メロディーズの短編アニメーションを集めた番組でした。本番組は、アメリカと日本でそれぞれ異なるフォーマットで放送され、視聴者に様々な楽しみを与えました。

アメリカでの放送

アメリカでは、ルーニー・テューンズとメリー・メロディーズの短編作品が放送されました。特徴的なのは、オープニングの演出です。初期にはダフィー・ダックが様々な失敗を繰り返す5種類のオープニングがあり、曜日ごとにパターンが変化していました。後期には、寝坊したバッグス・バニーがワーナー・ブラザース・スタジオに猛ダッシュで駆けつけるオープニングが採用されました。このオープニングも、放送局や番組バージョンによって微妙に演出が異なっていました。

番組は30分枠で、通常3本の短編アニメーションが放送されました。その内1本は必ずバッグス・バニーが主演を務め、2本目の短編と3本目の短編の間に短い「HIP CLIP」と呼ばれるコーナーが挟まれる構成でした。放送局も当初は番組販売でしたが、1992年9月からはFOXキッズ、その後はキッズWBで『That's Warner Bros!』というタイトルで放送されました。

日本での放送

日本においては、テレビ東京で『ワーナーアニメランド ルーニーテューンズ』（『ルーニー・テューンズ'96』とも呼ばれる）として、1996年7月3日から12月18日まで放送されました。『アニマニアックス』と週替わりで放送されるという編成でした。

放送内容は大きく前期と後期に分けられます。前期（7月～9月）は『バッグス・バニーのぶっちぎりステージ』からの再放送が中心で、26本の短編が放送されました。後期（10月～12月）は、新規吹き替え版の18本の短編が放送され、計44本の作品が放送されました。これらの作品は、カートゥーンネットワークの『バッグス・バニー ショー』でも再放送されましたが、放送された作品と吹き替え版には違いがありました。オープニング映像も、前期は本番組独自のものが、後期は『ルーニー・テューンズ』と『アニマニアックス』を組み合わせたものが使用されました。

吹き替え声優と主題歌

日本版では複数の声優陣がキャラクターボイスを担当しました。特に、カートゥーンネットワーク版の声優陣は、多くの視聴者に親しまれたはずです。脇役については、兼役や別の声優が担当していた場合もありました。『アニマニアックス』とのコラボレーション回では、通常とは異なる声優がポーキー・ピッグを担当したこともありました。

主題歌も時代によって異なります。前期のオープニングテーマは「どったのセンセー？」で、メリーメロディーズの看板を背景に、バッグス・バニー達が勢ぞろいする賑やかな映像が印象的でした。ダフィー・ダックの失敗シーンも含まれており、バージョン違いも存在します。後期は『アニマニアックス』とのコラボレーション映像を使用したオープニングが使用されました。エンディングテーマは「STAR WORLD」（作詞：牧奈一慶、作曲：あば、横山貴生、編曲：横山貴生、歌：VBB（柿沢美貴））で、1996年9月21日に日本コロムビアからリリースされましたが、現在は廃盤となっています。

まとめ

『ルーニー・テューンズ』は、アメリカと日本で異なるフォーマット、声優、主題歌で放送されましたが、その根底にあるのは、バッグス・バニーを始めとする魅力的なキャラクターと、何度観ても楽しめるクオリティの高いアニメーションです。この番組は、多くの視聴者にとって、かけがえのない思い出として記憶に残っていることでしょう。番組の放送形態や声優、主題歌の違いを知ることで、より深く『ルーニー・テューンズ』の世界を楽しむことができるでしょう。

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