メルルのアトリエ〜アーランドの錬金術士3〜

概要

『メルルのアトリエ〜アーランドの錬金術士3〜』は、2011年6月23日にガストよりプレイステーション3向けにリリースされたロールプレイングゲームです。このゲームはアトリエシリーズの第13作目であり、『アーランドの錬金術士』シリーズの3本目の作品です。ゲームの核となるテーマは錬金術によるアイテム作成ですが、本作では新たに「開拓」が重要な要素として導入されています。物語は、前作から1年後の小国アールズ王国のメルル姫が、前作の主人公トトリに弟子入りすることで始まります。メルル姫は錬金術の力を借りて王国を発展させていきます。

本作のキャラクターデザインは岸田メルが担当し、シナリオはシナリオ工房月光が手掛けています。2013年には追加要素を加えたPlayStation Vita用ソフト『メルルのアトリエPlus』が発売され、2018年にはPlayStation 4およびNintendo Switch向けに『DX版』がリリースされました。さらに、Steam版も発売されています。

ゲームシステム

開拓と課題

本作では、王国の発展が主要な目的として設定されています。発展度合いは「開拓ポイント」と「王国ランク」によって示され、プレイヤーは開拓民から寄せられる手紙を通じて課題を受け取ります。これらの課題を達成することで「開拓ポイント」を獲得し、王国ランクを上げて新たな冒険へと進むことが可能になります。課題の内容は多岐にわたり、アイテムの制作やモンスター討伐などが含まれています。

調合

本作では、プレイヤーが工房でアイテムを調合することができます。調合に使用する材料は特性を持ち、アイテムの性能に大きな影響を与えます。アイテムはレベルで分類され、より高いレベルの材料を使用することで、より優れた特性を付与することが可能です。また、品質評価やランク評価が行われ、アイテムによって異なる機能を持つこともあります。

ゲーム期間

ゲームは5年間の期間を1日単位で進行します。3年以内に条件を満たさない場合や、5年が経過すると物語が終了します。毎3ヶ月ごとには新聞形式でゲーム中の出来事がまとめられるので、進行状況を把握しやすくなっています。

その他の要素

フィールドは3Dモデルで表現され、シンボルエンカウント方式が導入されています。プレイヤーはアイテムの材料を集めたり、戦闘に挑んだりできます。ゲーム内での依頼は通常のものとフレンドクエストに分かれており、期限が無くなったことで全体的に依頼がこなしやすくなっています。

評価

発売当初、『週刊ファミ通』のレビューで35点を獲得するなど、アイテム作成や開拓といった要素が好評を得ました。特に、ゲームシステムの快適さやバランスの良さが評価されましたが、イベントシーンの多さに関しては賛否が分かれました。

開発

本作はアーランドの物語の完結編として企画され、開発が進められました。3部作の過去登場人物が盛り込まれ、ゲームシステムもシリーズの集大成を目指して作られていますが、最終的には「いつものアトリエ」と言える形の結末となりました。

また、本作はCEROのレイティング変更を受け、当初の全年齢対象から12歳以上対象に引き上げられました。

ストーリー

物語はアールズ王国を舞台に、メルル姫が錬金術士トトリに師事するところから始まります。国王デジエはメルルが錬金術士になることに反対していましたが、執事のルーフェスの提案で条件付きで許可されました。条件は3年以内に王国の人口を3万以上に増やすことです。

プレイヤーはメルルの行動を自由に進めつつ、さまざまな課題に挑戦していきます。また、物語の進行に伴い、メルルの将来に影響を与える重要な出来事が次々と展開されます。

登場人物

- メルルリンス・レーデ・アールズ：本作の主人公でアールズ王国の姫。自由で明るい性格を持つが、王族としての自覚も持ち始めている。
- トトゥーリア・ヘルモルト：姫に錬金術を教えることになる錬金術士。
- ロロナ：以前の作品からのキャラクターで、メルルとの関係性が描かれます。

その他にも、多彩なキャラクターが登場し、物語が展開されていきます。

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