メル・ダニエルズ

メルヴィン・ジョー・ダニエルズ：ABAを代表する伝説的センター

メルヴィン・ジョー・ダニエルズ（Melvin Joe Daniels, 1944年7月20日 - 2015年10月30日）は、アメリカのプロバスケットボール選手でした。206cmの身長と100kgの体重を生かし、主にセンターとして活躍しました。

生い立ちと学生時代

ミシガン州デトロイトで生まれたダニエルズは、高校でバスケットボールを始めました。当初は目立たない選手でしたが、努力を重ねて才能を開花させ、エースとして活躍しました。大学は、コミュニティカレッジを経てニューメキシコ大学に進学。大学でも素晴らしい成績を残し、オールアメリカにも選出されています。

プロキャリア

大学卒業後、ダニエルズはNBAドラフトで指名を受けましたが、ABAのミネソタ・マスキーズに入団。その理由は、高額な契約金でした。ABAでは、インディアナ・ペイサーズで中心選手として活躍し、3度のリーグ優勝に貢献。個人としても、MVPを2度、リバウンド王を3度獲得するなど、輝かしい実績を残しました。

ABAでの活躍

ミネソタ・マスキーズ：プロ1年目からリバウンド王を獲得し、新人王とオールABA1stチームに選出。
インディアナ・ペイサーズ：チームを3度のリーグ制覇に導き、自身もMVPを2度受賞。オールスターゲームでもMVPを獲得。
メンフィス・サウンズ：怪我に苦しみ、成績が低迷。チームも解散。

NBAでの挑戦と引退

ABAとNBAの合併後、ダニエルズはニューヨーク・ネッツと契約し、NBAでプレー。しかし、短期間で現役を引退しました。ABA通算9,494リバウンドは、リーグ史上1位の記録です。

引退後

引退後は、インディアナ州立大学でアシスタントコーチを務めました。その後、インディアナ・ペイサーズのアシスタントコーチやフロントとしても活躍。背番号『34』はペイサーズの永久欠番となり、2012年にはバスケットボール殿堂入りを果たしました。

晩年は、趣味の詩作や牧場経営を楽しんでいたそうです。

プレースタイルと人物像

ダニエルズは、リバウンド力と得点力を兼ね備えた、ABAを代表するセンターでした。また、ハードワークを惜しまない姿勢で、多くの人々に愛されました。

主な業績

ABAチャンピオン：3回 (1970, 1972, 1973)
ABA MVP：2回 (1969, 1971)
ABAオールスターMVP：1回 (1971)
ABAリバウンド王：3回 (1968, 1969, 1971)
オールABA1stチーム：3回 (1968-1970)
ABAオールスター選出：7回 (1968-1974)
バスケットボール殿堂入り：2012年

メルヴィン・ジョー・ダニエルズは、ABAの歴史に名を刻む偉大なバスケットボール選手として、これからも語り継がれるでしょう。

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