メンドーサは、
アルゼンチン西部に位置するメンドーサ州の州都であり、
アンデス山脈の東麓、
標高約800mの高原地帯に開けた
都市です。
アンデス山脈最高峰のアコンカグアを望むことができ、その壮大な景色は訪れる人々を魅了します。
歴史
1561年にスペイン人によって建設されたメンドーサは、当初は小さな集落でしたが、先住民や奴隷の労働力を利用した農業やカトリックの布教活動を通じて徐々に発展しました。1788年には付近の川を利用した灌漑が始まり、農作物の収量が増加し、
都市の成長を支えました。しかし、1861年には大地震が発生し、市街地は壊滅的な被害を受け、5000人以上の犠牲者を出しました。この大地震からの復興にあたり、メンドーサは耐震性に優れた
都市計画を採用し、広場や道路を広く取るなど、南欧風の近代的な
都市として生まれ変わりました。
産業
メンドーサは、温暖で乾燥した地中海性気候に恵まれており、
ブドウ栽培が非常に盛んです。
アルゼンチン国内で生産される
ワインの約7割がメンドーサ産であり、その品質の高さから世界的に評価されています。
ワイン醸造は、メンドーサの主要な産業であり、多くの観光客が
ワインを求めて訪れます。また、オリーブオイルの生産も盛んで、その風味豊かな製品は地元だけでなく、国内外で愛されています。
観光
メンドーサは、
ワインや美しい自然、歴史的な建造物など、多様な魅力を持つ観光
都市です。快適な気候と牧歌的な風景は、多くの観光客を惹きつけ、特に
ブドウの収穫期には多くの人々で賑わいます。また、
アンデス山脈への登山やハイキングの拠点としても利用されており、アウトドアアクティビティも楽しむことができます。
交通
メンドーサには、フランシスコ・ガブリエリ国際空港があり、国内外からのアクセスが可能です。また、
アンデス山脈を越えてチリへと続く道路や鉄道も通っており、交通の要衝となっています。
祭り
毎年3月の第一週には、
ブドウの収穫を祝う盛大な収穫祭が開催されます。この祭りは、メンドーサの文化を象徴するイベントであり、地元の人々だけでなく、多くの観光客も訪れ、賑わいを見せます。
メンドーサは、以下の
都市と姉妹
都市提携を結んでいます。
ストラスブール(フランス)
カッセル(
ドイツ)
フェニックス(アメリカ合衆国)
ヴロツワフ(
ポーランド)