メーリングドラマ フレンズ Mail@Drama.

メーリングドラマ フレンズ Mail@Drama.

2001年に初演された『メーリングドラマ フレンズ Mail@Drama.』は、演劇における革新的な試みとして注目を集めた舞台作品です。この作品では、登場人物がパーソナルコンピューターを使ってリアルタイムで電子メールを交換しながら物語が展開されるという新しい形の演劇が提示されました。舞台上のスクリーンにはメールのやり取りや情景が映し出されるだけでなく、生演奏や歌唱による音楽演出も取り入れられており、演者と音楽奏者が同じステージで表現する姿が印象的です。

概要

『メーリングドラマ フレンズ Mail@Drama.』は、その斬新な形式によって「メーリングドラマ」という新しいジャンルを生み出しました。初公演は大変好評で、クリエイターの高い評価を受けて、2002年と2004年には続けて再演されました。さらに2004年1月24日には、パルコから公演の模様を収録したDVDが発売され、音楽を担当した崎谷健次郎にとっては自身初のDVDリリースとなりました。このDVDは2007年にもポニーキャニオンから再発されています。

あらすじ

物語は、北海道・栗山町出身の篠塚はるか（演：斉藤由貴）と東京都在住の小林栗子（りつこ、演：七瀬なつみ）の二人の女性を中心に展開します。高校時代は特別親しい友人ではなかった二人ですが、あるきっかけでメールでの通信が始まります。当初は故郷の思い出や日常の出来事を交換するだけの無邪気なやり取りでしたが、次第に仕事や恋愛、結婚にまつわる深い悩みをお互いに綴るようになり、彼女たちの心の距離は縮まっていきます。こうして友情が育まれていく様子が、30代女性の微妙な心情を反映しながら描かれています。

登場人物

• - 篠塚 はるか（しのづか はるか）

or演じるのは斉藤由貴。彼女は北海道栗山町生まれの32歳独身で、北海道大学を卒業後、札幌市内の広告代理店で働いています。高校時代は成績が優秀で人望も厚く、クラス委員を務めるなど影響力がありました。

• - 小林 栗子（こばやし りつこ）

or演じるのは七瀬なつみ。彼女も北海道栗山町出身ですが、東京都に住む32歳独身。高校卒業後、上京して専門学校に通い、現在はアパレルショップで働いています。高校時代は特に目立つ成績ではなかったものの、明るい性格とお洒落なスタイルで友人が多い女の子です。

舞台公演の詳細

『メーリングドラマ フレンズ Mail@Drama.』は、2001年から2004年まで複数回にわたり全国各地で公演されました。初公演は2001年10月27日から11月11日まで行われ、北海道から東京、さらに大阪や愛知、仙台など、様々な地域を巡る形で多数の観客に届けられました。これらの公演は大変な評判を博し、観客からの強い支持を得ました。

• - 主な公演日程

2001年10月27日～11月11日
2002年12月6日～12月26日
2004年3月11日～4月2日

音楽とDVD

音楽は崎谷健次郎が担当し、主題歌や挿入歌も彼の手によるものです。2001年の公演は135分間にわたり収録され、リハーサル風景やキャスト・スタッフの紹介、舞台写真ギャラリーなど特典映像も含まれる内容となっています。この映像作品は、女性二人の再会や友情に重ねた新たな旅立ちのストーリーを描き出し、感動的な体験を提供します。

まとめ

『メーリングドラマ フレンズ Mail@Drama.』は、演劇の枠を超えたコミュニケーションの重要性を表現しており、観客はその独自のスタイルと物語に引き込まれることでしょう。これにより、電子メールを通じて築かれた友情の物語は、多くの人々の共感を呼ぶ素晴らしい演劇として記憶され続けることとなっています。

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