モダン・トーキング

モダン・トーキング (Modern Talking)

モダン・トーキングは、1980年代に一世を風靡したドイツのポップデュオです。1984年に結成され、その特徴的なディスコサウンドで瞬く間に世界的な人気を獲得しました。

特徴

モダン・トーキングの音楽は、トーマス・アンダースの甘いボーカルと、ディーター・ボーレンによるキャッチーなメロディーが特徴です。特に、トーマスのファルセットを多用した歌唱スタイルは、彼らの音楽の大きな魅力の一つであり、「ファルセットデュオ」という異名も持ちます。哀愁を帯びたディスコサウンドは、「哀愁ディスコ」とも呼ばれ、多くの人々の心を捉えました。

歴史

1984年、シングル「愛はロマネスク (You're my heart, You're my soul)」でデビュー。この曲は世界中で大ヒットし、日本でも鮎川麻弥や麻生真美子＆キャプテンらによって日本語でカバーされました。その後も、「シェリ・シェリ・レディ (Cheri Cheri Lady)」（1985年）、「ブラザー・ルイ (Brother Louie)」（1986年）など、数々のヒット曲を連発し、ヨーロッパを中心に絶大な人気を誇りました。

しかし、1987年に一度解散。メンバーはそれぞれソロ活動を開始しました。その後、1998年に再結成を果たし、アルバム『バック・フォー・グッド』をリリース。再び人気を集め、1999年にはワールド・ミュージック・アワードを受賞しました。しかし、2003年に再び解散しています。

現在までのアルバム総売上は8,500万枚以上を記録しており、ドイツ出身のデュオとしては最も成功したグループの一つとして知られています。

メンバー

トーマス・アンダース (Thomas Anders)：ボーカル、キーボード、ピアノ担当。甘く伸びやかな歌声が特徴。
ディーター・ボーレン (Dieter Bohlen)：プロデュース、作曲、ギター、コーラス担当。楽曲制作の中心人物。

ディスコグラフィ

愛はロマネスク - The 1st Album (1985年)
シェリ・シェリ・レディ - Let's Talk About Love (1985年)
レディ・フォー・ロマンス - Ready for Romance (1986年)
In the Middle of Nowhere (1986年)
ロマンティック・ウォリアーズ - Romantic Warriors (1987年)
In the Garden of Venus (1987年)
バック・フォー・グッド - Back for Good (1998年)
アローン - Alone (1999年)
イヤー・オブ・ザ・ドラゴン - Year of the Dragon (2000年)
America (2001年)
Victory (2002年)
Universe (2003年)

エピソード

トーマス・アンダースが常に身に着けていた「NORA」と書かれたペンダントは、当時の妻の名前が由来です。しかし、彼女の過剰な束縛や、PVやステージ演出への過度な干渉が、ディーター・ボーレンの怒りを買い、最初の解散の原因の一つになったと言われています。

モダン・トーキングの楽曲におけるファルセットパートは、ディーターに加え、無名のスタジオミュージシャンによって担当されているものも存在します。

外部リンク

トーマス・アンダース公式ウェブサイト
ロシアBMG・モダン・トーキング公式ウェブサイト (英語版)
Thomas Anders - IMDb
Dieter Bohlen - IMDb
* モダン・トーキング - Discogs

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