モデル・カーズ

モデル・カーズ

『モデル・カーズ』（Model Cars）は、ネコ・パブリッシングが発行する、自動車模型専門の月刊誌です。自動車およびそれに関連するジャンルの模型に特化し、毎月26日に発売されています。

沿革

1985年、総合自動車雑誌『スクランブル・カー・マガジン』（現在の『カー・マガジン』）の増刊号として創刊されました。企画室ネコ（現在のネコ・パブリッシング）から第1号が発行され、その後、『ティーポ』や『RMモデルズ』の増刊として刊行。当初は季刊誌でしたが、隔月刊、そして月刊へと移行しました。

自動車模型の専門誌として、プラモデルに限らず、レジンやホワイトメタルを素材としたガレージキット、ミニカーなど、幅広いジャンルを網羅。新製品だけでなく、貴重な古い模型も紹介するなど、模型愛好家の多様なニーズに応えてきました。

創刊スタッフは、当時企画室ネコの社員であった平野克己氏。第1号では「平野克己 著」としてクレジットされ、一部の寄稿を除き、ほぼ一人で執筆を担当していました。

当初は年刊でしたが、1987年の第4号から年二回刊となります。1988年11月発行予定だった第7号は、平野氏の入院により約3ヶ月遅れての発行となりました。このことからも、創刊当初は個人雑誌に近い編集体制であったことが伺えます。年二回刊時代は「平野克己 編・著」というクレジットでしたが、1993年11月発行の第16号から季刊となり、平野氏が正式に初代編集長に就任しました。

1997年3月発行の第33号より隔月刊化され、第34号からは長尾循氏が二代目編集長として就任し、現在に至ります。2000年10月発行の第55号より月刊化。2008年9月には通刊150号を記念して創刊号が復刻され、2012年11月号で200号を達成しました。近年では、ミニカーや自動車関連のイベントに積極的に出展しています。

特徴

自動車に関する模型のみを扱うという専門性の高さが特徴です。巻頭特集ではプラモデルが中心に取り上げられることが多いですが、市販されていない自動車の模型がフルスクラッチビルドで製作され、掲載されることもあります。

創刊当初は、ガレージキットの新製品情報や製作裏話、特撮の小道具として作成された自動車モデルなど、マニアックな情報も掲載されていました。1990年代半ばには、ビッグワンガムのおまけの車両を取り上げたり、『メイクアップ物語』という特定の模型店の歴史を扱った連載、食玩自体を取り上げた連載、消滅した模型メーカーなど、懐かしいプラモデルを扱う連載など、ユニークな特集も多く見られました。

ミニカーに関しては、当初は扱いが少なかったものの、現在はトミカシリーズおよびホットウィールについて、毎月新製品情報のコーナーが設けられています。

その他

毎月、特定のテーマに基づいたカスタムコンテストが開催されており、製品のジャンルは問われません。

過去には、特定の車種に関する記事を集めたムックが、増刊として発売されたこともあります。

外部リンク

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