モハマド・モハマディ

モハマド・モハマディ＝バリマンロー（Mohammad Mohammadi-Barimanloo、1991年1月24日生まれ）は、イランを代表する柔道選手として、主に73kg級でその名を知られていました。

競技実績

2017年にはアジア選手権で5位入賞を果たし、グランプリ・フフホトでは3位に入賞するなど、国際舞台で着実に実績を積み重ねていきました。2018年には、アジア大会で銅メダルを獲得。準決勝では、韓国の強豪であるアン・チャンリムに敗れましたが、3位決定戦では勝利を収めました。

同年の世界選手権では、準決勝でアン・チャンリムに再び敗れたものの、3位決定戦に進出し、見事銅メダルを獲得しました。この大会では、4回戦でリオデジャネイロオリンピック銀メダリストであるアゼルバイジャンのルスタム・オルジョフを破るなど、実力者相手にも勝利を収めています。

政治的な背景と引退

2019年の世界選手権への出場を予定していましたが、大会直前に出場を回避するという事態に見舞われました。これは、イスラエル選手との対戦を容認しないイラン政府の政策が大きく影響していると考えられています。自身のインスタグラムで、ビザの問題で出場できなくなったと発表しましたが、それは表向きの理由であると示唆し、柔道界からの引退を表明しました。

イランのスポーツ選手が、政府の政策によって国際大会への出場を制限される事例は過去にもあり、モハマディ＝バリマンローの引退も、その影響を受けたものと見られています。彼の決断は、スポーツと政治の関係について、改めて考えさせられる出来事となりました。

主な戦績

2017年 - アジア選手権　5位
2017年 - グランプリ・フフホト　3位
2018年 - グランプリ・チュニス　5位
2018年 - グランプリ・アンタルヤ　3位
2018年 - アジア大会　3位
2018年 - 世界選手権　3位

(出典: JudoInside.com)

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