モバツイ

モバツイ (movatwi)

モバツイは、モバイルデバイス向けに設計されたTwitterクライアントであり、現在では注目される歴史的サービスとなっています。このアプリケーションは、藤川真一によって開発され、最初は「モバトゥイッター」という名前で知られていました。サービスは2010年に開始されましたが、残念ながら2016年12月に終了しました。

概要

モバツイは、当初Twitterの日本語に関する課題を解決するために開発された、ウェブサービス型のモバイルTwitterクライアントです。藤川は、もともとPaperboy&co.に所属していたため、そこでの研究開発支援制度「ペパ研」に参加し、プロジェクトを進めました。モバツイは、携帯電話に特化したクライアントとして、当時あまり普及していなかったスマートフォンに頼ることなくケータイを用いてTwitterと接続することができる点が特徴的でした。

モバトゥイッターは、2007年4月に初めて開発され、Twitterのログイン情報を利用する形で運営されました。この初期のシステムはよくあるマッシュアップサービスの形式を取っており、身元の確認が重要視されていました。藤川の開発への情熱と技術力により、モバツイは日本国内で人気を博し、多くのユーザーに利用されました。

機能

モバツイは、ツイートの作成やタイムラインの閲覧、ユーザーのフォロー、ダイレクトメッセージの送受信などの基本機能はもちろんのこと、次のようなユニークな機能も搭載していました。

• - 写ツ: はてなフォトライフや携帯百景と連携し、ツイートに写真のリンクを追加できる機能。
• - イマココ: GPSを利用して現地情報を共有することができる機能。
• - モバツイランドやモバツイストア、ラウンジなど、ユーザー同士が交流できる場も提供されていました。

さらに、2011年にはスマートフォン向けに「モバツイsmart」というウェブアプリがリリースされ、従来のテクノロジーを用いながら、スマートフォンの全機種で操作可能にしました。それに続いて、Android用の「モバツイtouch」β版も登場しましたが、いずれのサービスも2016年12月14日には終了しました。

受賞歴とユーザー数の動向

モバツイはその人気を反映して、さまざまな賞を受賞しました。2007年のMash up Awardsで特別賞を、2009年には「究極のウェブ」で第1位を獲得し、さらに同年のOpen Web Awardsでは「Best Mobile Based Twitter App」にも選ばれています。特に2009年には日本におけるTwitterのブームが起き、多くの新たなユーザーがモバツイに参加しました。

ユーザー数は、リリース初期の3000人程度から、2009年の6月には数万人単位で増加し、2010年には73万人、2012年には160万人に達しました。ユーザー数の増加は、Twitter公式のプロモーションとの関連もありました。

モバツイは日本において、携帯端末でのTwitter利用の普及を支えた重要なサービスであり、藤川真一の技術と情熱が生んだ革新的なアプリケーションとして記憶されています。

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