モルス・プリンシピアム・エスト

モルス・プリンシピアム・エスト(Mors Principium Est)

モルス・プリンシピアム・エストは、1999年にフィンランドで結成されたメロディック・デスメタルバンドです。そのバンド名はラテン語で「死は始まりに過ぎない」という意味を持ち、音楽のテーマにも深い影響を与えています。バンドは数回のメンバー変動を経ながら活動を続け、複雑な歴史を持つ音楽集団となっています。

バンドの歴史

結成当初は、ギタリストのヨリ・ハウキオを中心に、ヤルコ・コッコ、トニ・ニュメリンらが参加していました。その後、ミッコ・シポラがドラムに加わり、活動が本格化。2003年に1stアルバム『Inhumanity』をリリースし、デビューを果たします。2005年には2ndアルバム『The Unborn』を発表しましたが、事態は2006年に変化します。中心メンバーのヨリ・ハウキオが脱退したことにより、バンドはギタリストの入れ替えが相次ぎました。

2016年には他のメンバーにも脱退が続き、2021年6月には、わずか1名の正式メンバーのみとなり、同月末には通常のバンド体制に戻りました。しかしその後もライヴセッションメンバーと正式メンバーの入れ替わりが激しく、スタジオ体制とライヴ体制で半数以上のメンバーが異なるという独特の状況が続いています。2022年4月には、初期アルバムの楽曲をセルフカバーしたアルバムをリリースし、再始動の意思を示しました。

メンバー構成

現在のバンドメンバーには、ボーカルのヴィレ・ヴィルヤネン、ギターのヤルコ・コッコ、ベースのテーム・ヘイノラ、ドラマーのマルコ・トンミラが含まれています。特筆すべきは、2021年にヨリ・ハウキオが復帰したことです。彼はかつてメインコンポーザーとしての役割を担っていましたが、再加入後はライヴのセッションメンバーと役割が分かれた状態での参加が続いています。

ディスコグラフィ

バンドのこれまでのアルバムには、以下の作品が含まれています。

• - Inhumanity (2003年)
• - The Unborn (2005年)
• - Liberation = Termination (2007年)
• - ...and Death said live (2012年)
• - Dawn of the 5th Era (2014年)
• - Embers of a Dying World (2017年)
• - Seven (2020年)
• - Liberate the Unborn Inhumanity (2022年)

これまでの歴史を通じて、モルス・プリンシピアム・エストはメロディック・デスメタル界において独自の地位を確立しており、今後の活動にも注目が集まっています。メンバーの変動や音楽スタイルの適応は、このバンドにとって新たな展開を生む可能性が高いといえるでしょう。

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