モンゴメリー・スコット

モンゴメリー・スコットの詳細

モンゴメリー・スコット、通称スコッティは、アメリカの人気SFドラマ『スタートレック』シリーズに登場するキャラクターで、23世紀に活躍する惑星連邦の艦隊士官であり、U.S.S.エンタープライズ（NCC-1701）の機関主任です。彼はスコットランド出身で、その強い訛りが特徴的です。

プロフィール

モンゴメリー・スコットは2222年にスコットランドで生まれました。宇宙艦隊では少佐という階級を持っており、主に機関室で仕事をしています。しかし、艦長のカークや副長のスポックが不在の場合には、ブリッジで指揮を執ることもあります。スコッティは特にエンジニアとしての才能に非常に優れており、カークの非現実的な要求をしばしばクリアしています。

例えば、カークが「何時間かかる？」と尋ねると、スコッティは「○時間です」と答えますが、カークが「×時間でやれ」と指示すると、彼はそれに応じて仕事をこなすというやり取りが名物となっています。このような場面は、続編のシリーズでも多く見られました。

キャラクターの特徴

スコッティは、正装時にスコットランドの民族衣装であるキルトを着用し、私室にはバグパイプや特製のウィスキーが隠された鎧冑を飾っています。物語では宇宙船の機関長という役職に就きながらも、お酒好きのコミカルなキャラクターとして描かれることも多く、特にスコッチ・ウィスキーを好んでいます。彼は酒に弱いという一面もあり、エンタープライズに多くの酒を持ち込んでいることからも、その性格が伺えます。

『宇宙大作戦』以降の登場

オリジナルシリーズ『宇宙大作戦』後の映画シリーズにおいても、スコッティは引き続きエンタープライズの機関主任として登場しました。映画第1作から第7作、さらに退役後にテレビドラマ『新スタートレック』においても彼のキャラクターが描かれています。特に第2作では、甥のピーター・プレストンを失う厳しい経験を経て、彼がより一層強いキャラクターであることが際立つ場面もありました。

スコッティは映画7作目に登場した際には、口ひげを生やし、年齢と共に恰幅が良くなった姿で視聴者の前に現れました。最終的な階級は大佐に昇進しています。

『新スタートレック』での彼の行方は謎に包まれていましたが、実は連邦輸送艦USSジェノーランの転送バッファ内にいて、救助を待っていたという設定が後に明らかになりました。彼は24世紀も生き延び、エンタープライズDに救助された後、新しい旅に出発します。

演じた俳優と声優

スコッティを演じた俳優は、初代のジェームズ・ドゥーアンです。ドゥーアンは実際にはアイルランド系カナダ人ですが、彼の特有のスコットランドなまりでスコッティを演じました。彼の息子、クリス・ドゥーアンもファンムービーで父の役を引き継いでいます。映画シリーズではサイモン・ペッグや、テレビドラマ版ではMartin Quinnがスコッティを演じる役を務めました。日本語版の吹替えでは、小林修や内海賢二など多くの声優が彼を担当しています。

結論

モンゴメリー・スコットは宇宙艦隊での優れた技術者としての側面だけでなく、彼のユーモアや人間味あふれる性格が広く愛されています。『スタートレック』シリーズの中で彼の活躍は多くのファンに親しまれ続けており、その魅力は時代を超えて語り継がれています。

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