モンゴル国立農業大学

モンゴル国立農業大学

モンゴル国立農業大学（モンゴル語: Хөдөө аж ахуйн их сургууль、英語: Mongolian University of Life Sciences）は、モンゴル国内で唯一の農業系総合大学であり、長い歴史を持つ教育機関です。

大学の概要

この大学は、5つの学部と4つの付属研究所を有し、約4,040名の学部生、2,170名の修士学生、180名の博士学生、そして407名の教職員が所属しています。設立は1942年で、当初はモンゴル国立大学の獣医学部として創立されましたが、1958年には農業研究所として分離し、その後1990年に農業大学として正式に大学の地位を得ました。2014年に英語名を「Mongolian University of Life Sciences」に改称しましたが、モンゴル語名は現在も「農業（の）大学」を意味するХөдөө аж ахуйн их сургуульとされています。

学部と学科

モンゴル国立農業大学には以下の学部が存在します。

• - 獣医学部: 獣医学を中心とした各種学科が設置されています。基礎科学から非伝染病、伝染病の公衆衛生に関する研究が行われています。
• - 動物科学・バイオテクノロジー学部: 動物科学や食品科学に関する研究が進められています。
• - 農業生態学部: 植物生産や土壌管理、環境学などに焦点を当てた学科があります。
• - 農業工学部: 機械工学や電気電子工学など、技術的な観点から農業に関わる学問が研究されています。
• - 農業経済学部: 経済学的視点から農業に対する理解を深めるための様々な科目が提供されています。

付属施設と研究所

大学は、研究所も多数所有しており、農業に関する多様な研究がなされています。具体的には、獣医学研究所、畜産学研究所、植物科学研究所、植物病理研究所があります。また、ボルヌール村に位置する農業研究・トレーニングセンターでは、約150ヘクタールの土地で多種多様な穀物や植物の栽培が行われており、日本のJICAによる支援で設備の整備が進められています。

福利厚生施設

学生の生活をサポートするための福利厚生施設も整備されており、学生食堂やカフェ、売店、寮などが利用可能です。大学本館は最初、軍事大学の校舎として利用されていた経歴を持つ建物ですが、1960年代に大学の拡大とともに移転し、現在では農業生態学部と農業工学部の研究室および教室、食堂等が設置されています。

まとめ

モンゴル国立農業大学は、モンゴルの農業や食品産業の発展に寄与するための中心的な役割を担っています。農業分野における専門知識を習得し、研究に取り組むことで、将来的に国に貢献できる人材の育成を目指しています。

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