モンゴル日本センター

モンゴル・日本センター

モンゴル・日本センター（略称：モンゴル日本センター）は、モンゴルの市場経済を担う人材育成と、日本とモンゴルの相互理解促進を目的として設立された施設です。正式名称は「モンゴル・日本人材開発センター」です。

設立の経緯と目的

2002年6月、日本の政府開発援助（無償資金協力）により、モンゴル教育省とモンゴル国立大学との協力のもと、モンゴル国立大学の敷地内に開設されました。開所式には秋篠宮文仁親王殿下もご臨席されました。

国際協力機構（JICA）は、2002年1月より技術協力プロジェクトを開始し、モンゴルの企業経営人材の育成、日本語教育の普及、そして日本とモンゴルの相互理解促進に関する様々な活動を展開してきました。

主な活動内容

経営指導: JICAから派遣された中小企業診断士や経営コンサルタントが、中小企業の経営者や経営幹部に対し、経営に関する指導を行っています。
日本語教育: 市民や学生を対象に、日本語教育を実施しています。
相互理解促進: 日本とモンゴルの文化交流や相互理解を深めるためのイベントやセミナーなどを開催しています。
日本留学フェア: 在モンゴル日本国大使館、日本学生支援機構（JASSO）、モンゴル教育省等と協力し、日本への留学を促進するための「日本留学フェア」を例年開催しています。

組織と運営

2012年4月、モンゴル国立大学の独立採算ユニットとなり、センターの運営はモンゴル側に委ねられました。日本語教育と相互理解促進活動については、国際交流基金（JF）が直接協力を行っています。JICAは、経営人材の育成や中小企業への経営指導、中小企業振興を所管する公的機関への指導などを通じて、モンゴルの産業多角化を支援しています。

貢献と実績

10年間で約6,000名の中小企業経営者・経営幹部に対して経営指導を行い、約2万名の市民・学生に対して日本語教育を行ってきました。長年の経営指導の功績が認められ、JICA専門家がエルベクドルジ大統領より友好勲章を授与されています。2016年には累計来館者数200万人を達成し、2017年には設立15周年を迎えました。2018年11月現在、来館者数は約233.5万人に上っています。

日本企業への支援

日本センターは、モンゴルでのビジネスを志向する日本企業に対し、情報提供やモンゴル企業との交流促進などの支援も行っています。経営指導を受講したモンゴル企業の経営者により、任意団体「カイゼン協会」が組織され、経験交流や日本センターへの支援などの活動が行われています。

外部リンク

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