モンスターハンタークロス

モンスターハンタークロス

『モンスターハンタークロス』（MHX）は、2015年11月28日にカプコンから発売されたニンテンドー3DS用アクションゲームで、モンスターハンターシリーズの10周年を記念する作品です。このゲームの続編である『モンスターハンター ダブルクロス』（MHXX）は2017年3月18日に発売され、前作の要素をより強化した内容となっています。以下では、両作品のシステム、制作背景、音楽、そして評価について詳しく解説します。

システム

本作の中心モンスターは4体で、ディノバルド、ライゼクス、ガムート、タマミツネが登場します。オフラインの拠点には、新たに「ベルナ村」を加え、過去作からは「ココット村」、「ポッケ村」、「ユクモ村」が復活しました。さらに、シリーズの歴史を振り返るかのように、多数の過去作品からのモンスターが復活しています。

ゲームの新要素としては、「狩猟スタイル」と呼ばれるハンターの個性を引き立てる仕組みや、大技「狩技」が追加されています。狩猟スタイルは、バランスの取れた「ギルドスタイル」、狩技を多く使える「ストライカースタイル」、空中からの攻撃が可能な「エリアルスタイル」、カウンター主体の「ブシドースタイル」と多彩です。狩技は、武器固有の技と武器の種類に関わらず使える共通技に分かれており、戦術に深みをもたらします。また、オトモアイルーを操作できる「ニャンターモード」も搭載されており、体力がなくなっても復活できる特性を持ちます。

制作背景

本作の開発は『MH4』の開発が進められる中で開始され、ニンテンドー3DSで魅力的に動作することが重視されました。「クロス」というタイトルには、様々な要素が交差するという意味が込められています。プレイヤーが楽しむことを重視し、個性溢れる狩りを体験できるような設計になっていて、特に「狩猟スタイル」はプレイヤーの個々のプレイスタイルを尊重する要素です。

メインモンスターは「四天王」として四体のバリエーションが設けられ、それぞれのデザインや背景に独特の物語があります。ディノバルドは恐竜に興味を持つディレクターの子供からインスパイアを受けて生み出され、タマミツネは和風モチーフの村「ユクモ村」に合わせてデザインされました。

音楽

音楽面では、サウンドディレクター兼メインコンポーザーの裏谷玲央が手掛け、キャッチーでありながらもゲーム体験を損なわない曲作りに挑みました。各メインモンスターには特有のコンセプトに則った楽曲が制作され、村や集会所のBGMも魅力的です。

モンスターハンターダブルクロス

続編の『モンスターハンターダブルクロス』では、新たに2体のメインモンスター「鏖魔ディアブロス」と「バルファルク」が登場し、さらなる狩猟スタイルも追加されました。この作品はプレイヤーへのさらなる挑戦を含んでおり、新たな狩技も全武器に追加されました。さまざまなモンスターの要素が強化され、より魅力的な体験が提供されます。

評価

『MHX』は日本ゲーム大賞2017で優秀賞を受賞し、続編も高い評価を得ています。特に『ダブルクロス』は、Nintendo Switchへの移植版としても成功し、多くのプレイヤーに支持されました。これらの作品は、シリーズ全体の魅力をさらに高め、ハンターたちに新たな冒険をもたらしています。

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