モンスターハンター3

モンスターハンター3（トライ）

『モンスターハンター3（トライ）』は、2009年8月1日にカプコンからWii用ソフトとして発売されたアクションゲームです。据え置き機向けのナンバリングタイトルとして、シリーズに数々の新要素を導入し、大きな転換期となりました。

概要

当初はPlayStation 3向けに開発が予定されていましたが、Wiiへの移行に伴い開発中止となりました。その後、2011年にはニンテンドー3DS用ソフト『モンスターハンター3G』、2012年にはWii Uへの移植版『モンスターハンター3G HD Ver.』が発売されました。

本作は「新たなMHの原点」というコンセプトのもと、シリーズ第1作目からの影響を色濃く残しつつも、大胆な変更が加えられています。特に、水中戦の導入はゲームシステムに大きな変化をもたらしました。

ゲーム内容

ストーリーと舞台

舞台は従来のシリーズ作品とは異なり、「孤島」という新たな設定です。プレイヤーは地震で被災したモガの村に派遣されたハンターとなり、村の復興に尽力しながら、地震の原因となったモンスターの討伐を目指します。オフラインではモガの村、オンラインではロックラックという街を拠点に、様々なクエストに挑戦します。

新要素

水中戦: 本作の最大の特徴は、水中を自由に泳ぎ、モンスターを狩猟できるようになったことです。酸素ゲージを管理しながら、水中で繰り広げられる新たな狩猟体験が楽しめます。
新モンスター: ラギアクルス、クルペッコ、ロアルドロス、ボルボロスなど、独自の生態系を持つ新モンスターが多数登場します。一方で、過去の作品に登場したモンスターの多くは登場せず、大幅なイメージチェンジが図られています。
チャチャ: 『MHP2G』のオトモアイルーと同様に、奇面族の子供・チャチャがハンターのサポート役として同行します。チャチャは様々な仮面を付け替えることで能力や言動を変化させ、ハンターを助けてくれます。
武器: 新武器種「スラッシュアックス」が追加されました。斧モードと剣モードを切り替えながら戦うことができ、属性解放突きという強力な専用攻撃も備えています。また、ボウガンはパーツを組み合わせて使用する方式に変更され、ライト、ヘビィ、ミドルの3種類に区分されるようになりました。

システム

モンスター同士の敵対や、ボス級モンスターのスタミナの概念など、リアリティを追求した演出が導入されました。また、壁際のカメラワークの改善や、回避アクション時のカメラの向きなど、操作性に関する改善も行われています。

移植版

モンスターハンター3G

ニンテンドー3DS用ソフトとして発売された『モンスターハンター3G』は、『MH3』をベースに、『MHP3』で追加されたモンスターやフィールド、新モンスターなどを追加したアップグレード版です。3DSの下画面を活用したパネルカスタマイズ機能や、ターゲットカメラなどの新機能も搭載されています。

モンスターハンター3G HD Ver.

Wii Uへの移植版である『モンスターハンター3G HD Ver.』は、テクスチャの張り替えや画面レイアウトの最適化など、HD表示に対応した高画質版です。インターネット通信による協力プレイが可能になり、Wii U GamePadでの操作にも対応しています。

評価・売上

『モンスターハンター3』は、ファミ通のクロスレビューで40点満点を獲得し、Wii用サードパーティータイトルとして国内最高の販売本数を記録しました。また、モンスターハンターシリーズ累計出荷本数が1000万本を達成するきっかけともなりました。

制作

開発陣は、Wiiという新たなプラットフォームで、シリーズをリセットし、新たな驚きを提供することを目指しました。水中戦の導入や、奇面族の子供・チャチャの登場など、様々な試行錯誤を経て、本作は完成しました。

関連情報

外部リンク
モンスターハンター3（トライ)
モンスターハンター3（トライ）G
モンスターハンター3（トライ）G HD Ver.
* ニンテンドー3DS版 モンスターハンター3G・パケットリレーツール

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