モンテキアルーゴロ

モンテキアルーゴロとは

イタリア共和国の北部、広大なポー平原の南縁にあたるエミリア＝ロマーニャ州に位置する自治体が、モンテキアルーゴロ（Montechiarugolo）です。行政区分としてはパルマ県に属しており、県都であるパルマ市からも比較的近い場所にあります。この基礎自治体（コムーネ）には、およそ1万1千人の住民が暮らしており、その人口規模は地域社会における一定の存在感を示しています。自然豊かな環境と、歴史を感じさせる景観が特徴的な地域です。

地理的な特徴と隣接地域

モンテキアルーゴロは、その地理的な位置において、周辺地域との密接な繋がりを持っています。特に、エミリア＝ロマーニャ州内の他の県との境界にも近接しています。隣接するコムーネは以下の通りです。

モンテッキオ・エミーリア（レッジョ・エミリア県）
パルマ（パルマ県）
サン・ポーロ・デンツァ（レッジョ・エミリア県）
サンティラーリオ・デンツァ（レッジョ・エミリア県）
トラヴェルセートロ（パルマ県）

県都パルマ市に隣接していることは、交通アクセスや経済活動において有利な点と言えます。また、東側で接するレッジョ・エミリア県のコムーネ群とは、歴史的・文化的な交流も深く、地域全体の広がりを感じさせます。これらの隣接自治体との連携は、地域行政や住民生活においても重要な要素となっています。

気候と地震リスクの分類

イタリアでは、各自治体の気候特性や地震に対する脆弱性を評価し、分類を行っています。モンテキアルーゴロについても、こうした全国的な分類に基づいた評価がなされています。

気候分類においては、「zona E」に区分され、度日数（Gradi Giorno, GG）は2626とされています。この気候分類は、主に冬期間の暖房設備の必要性を示す指標であり、zona Eは比較的寒冷な地域に該当します。暖房期間や設定温度が定められており、地域のエネルギー消費や生活様式に影響を与えます。

一方、地震リスク階級では「zona 3 (sismicità bassa)」に分類されています。イタリアの地震リスク区分は1から4まであり、数値が小さいほどリスクが高いとされます。zona 3は「地震のリスクが低い」地域と評価されており、比較的地震活動が少ない、または地震の影響を受けにくい地盤特性を持つと考えられています。この分類は、建築物の耐震基準設定などの防災対策の基礎情報となります。

行政を構成する分離集落（フラツィオーネ）

イタリアの多くのコムーネは、中心市街地とそれに属する複数の小規模な集落や地区によって構成されています。これらの集落は「分離集落（フラツィオーネ）」と呼ばれ、それぞれが独自の名称を持ち、地域コミュニティを形成しています。モンテキアルーゴロコムーネは、非常に多くのフラツィオーネを含むことでも知られています。具体的には、以下の25のフラツィオーネが存在します。

Basilicagoiano
Basilicanova
Cantone di Pariano
Case Nuove
Castello
Convento
Fornace Vecchia
La Fratta
Lovetta
Malcantone
Masdone
Morzola
Monte
Monticelli Chiesa
Monticelli Terme
Pecorile
Piazza
Piazzola
San Geminiano
Santa Felicola
Scornavacca
Torretta
Tortiano
Tre Fiumi
Tripoli

これらのフラツィオーネは、モンテキアルーゴロの地域的な多様性を構成する要素であり、それぞれの集落に独自の歴史や特徴が見られます。住民の日常生活やコミュニティ活動は、多くの場合、こうしたフラツィオーネを単位として営まれています。コムーネ全体の魅力や文化は、これらの個性豊かな分離集落の集合体によって形作られています。

モンテキアルーゴロは、エミリア＝ロマーニャ州パルマ県の一自治体として、地理、気候、行政構造など、様々な側面からその特徴を理解することができます。約1万1千人の住民が暮らし、周辺自治体との関わりを持ちながら、多数の分離集落によって形成される多様な地域社会を維持しています。気候や地震に関する分類も、この地域の環境特性を示す重要な情報源となります。歴史と自然が共存するモンテキアルーゴロは、イタリアの地方自治体の一例として興味深い存在です。

もう一度検索