モンテネグロ軍

モンテネグロ軍 (Vojska Crne Gore)

モンテネグロ軍は、モンテネグロの独立を守るための国軍です。陸軍、海軍、空軍の三軍種から構成されています。小規模ながらも、モンテネグロの安全保障において重要な役割を果たしています。

歴史

2006年にセルビア・モンテネグロから独立したモンテネグロは、独自の軍隊を設立しました。2017年にはNATO（北大西洋条約機構）に加盟し、集団的自衛の枠組みに加わることで、安全保障体制を強化しています。

機構

モンテネグロ軍は、国防省の管轄下に置かれています。三軍はそれぞれ独自の役割を担い、連携して国の防衛にあたります。

モンテネグロ陸軍 (Kopnena Vojske Crne Gore)

陸軍は、地上戦力の中核を担います。歩兵部隊、装甲部隊、砲兵部隊などを擁し、領土防衛や国内の治安維持活動に従事します。

モンテネグロ海軍 (Mornarica Vojske Crne Gore)

海軍は、沿岸警備や領海警備を担当します。小型の哨戒艇を中心に、海洋におけるプレゼンスを維持しています。

モンテネグロ空軍 (Vazduhoplovstvo i protivvazdušna odbrana - V i PVO)

空軍は、航空戦力と防空戦力を担います。輸送ヘリコプターや軽攻撃機などを運用し、人員輸送、捜索救難、航空監視などの任務にあたります。

装備

モンテネグロ軍の装備は、旧ユーゴスラビア時代からのものが多く、近代化が課題となっています。近年では、一部装備の更新も進められています。

陸軍

装甲兵員輸送車: BOV-VP M86 ×8
軽装甲車: JLTV ×20
自走対戦車ミサイル発射機: BOV-1 ×9
対戦車ミサイル: 9K111 (AT-4 スピゴット), 9K111-1 (AT-5 スパンドレル)
榴弾砲: D-30 122mm ×12
多連装ロケット発射機: M-63/M-94 プラメン ×18
迫撃砲: 82mm ×73, 120mm ×32

海軍

高速哨戒艇 ×2
練習帆船 ×1

空軍

G-4 スーパーガレブ ×4 (非稼働)
Utva-75 ×4 (非稼働)
ベル412EP ツインヒューイ ×1
ベル412EPI ツインヒューイ ×2
SA341/342L (HN-45M) ガゼル ×13
ベル505 ジェットレンジャーX ×2

まとめ

モンテネグロ軍は、小規模ながらもモンテネグロの防衛を担う重要な組織です。NATO加盟国として、集団的自衛の枠組みの中で、地域の安定に貢献しています。装備の近代化や兵員の育成など、今後の発展が期待されています。

外部リンク

モンテネグロ国防省公式サイト (モンテネグロ語、英語)

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