モンペリエ

モンペリエの概要

モンペリエ（Montpellier）は、フランスの南部に位置する都市で、オクシタニー地域圏のエロー県の県庁所在地です。中世から学問の中心地として知られ、モンペリエ大学が所在するため学園都市の顔も持っています。音韻的には「モンプリエ」とも呼ばれることがあります。

地理

モンペリエは、地中海から約10km、ニームから54km、マルセイユから168kmの距離に位置しています。また、トゥールーズからは248km、パリからは750kmの距離があります。旧市街の西端にあるペイルー公園は海抜57mです。

アクセス

モンペリエ・メディテラネ空港は市の中心部から9km程の距離にあり、こちらからパリまではTGVを利用することができ、最速で3時間半ほどで到着可能です。また、シャルル・ド・ゴール空港経由でのTGV直通路線も利用でき、マルセイユ・プロヴァンス空港からは車で約2時間、トゥールーズ、バルセロナ、リヨンからも車で約3時間でアクセスできます。

気候

この地域は典型的な地中海性気候に属し、降水量は少なく、夏は特に乾燥します。しかし、降雨時は集中して激しく降ることもあります。モンペリエの日照時間の平均は7時間22分で、フランス全国平均の4時間46分を大きく上回ります。

最高・最低気温

• - 1月 - 5月

- 最高：10℃ - 22℃
- 最低：1℃ - 9℃

• - 6月 - 9月

- 最高：25℃ - 29℃
- 最低：15℃ - 20℃

• - 10月 - 12月

- 最高：10℃ - 20℃
- 最低：0℃ - 14℃

歴史

モンペリエの名が初めて文献に現れたのは985年であり、この当時すでに近隣の街ではローマ時代からの歴史がありました。中世にはGuilhemという領主のもとで成長し、巡礼路の宿場町としても栄えました。1220年に設立された医学校は、1289年に法学部と共にモンペリエ大学として教皇に認可され、医療教育の中心としての地位を確立しました。

1349年にフランス王国に併合された後も繁栄を続けましたが、疫病の影響で一時期衰退を経験しました。15世紀に入ると商業を活性化したジャック・クールの影響で貿易の拠点として再び繁栄を見ました。16世紀にはユグノー戦争の影響を受け、カトリックとプロテスタントの対立が激化しましたが、その後は平和を取り戻しました。

名所

モンペリエは美しい旧市街で知られています。コメディー広場を中心に形成され、歴史ある広場や建物が見どころです。ここからシャルル・ド・ゴール広場への道は観光スポットでにぎわい、凱旋門やペイルー公園も訪れる価値があります。

その北側には医学部の植物園があり、散策を楽しむ市民で賑わっています。カテドラル（聖ピエール大聖堂）は南仏ゴシック建築の代表的な例であり、その壮麗な造りは訪れる人々を魅了します。また、ファーブル美術館では19世紀の絵画が数多く展示されています。

教育

モンペリエ大学は3つの部分に分かれており、医学部や薬学部、理学部などがあり、教育・研究に力を入れています。特に医学部は非常に評価が高いです。

このように、モンペリエは歴史、文化、教育が織りなす魅力的な都市であり、多くの観光客や学生をひきつけています。

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