モーガン・バークハート

モーガン・ボイド・バークハートについて

モーガン・ボイド・バークハート（Morgan Boyd Burkhart）は1972年1月29日生まれの元プロ野球選手であり、内野手および外野手として活躍した。彼は特に2002年に福岡ダイエーホークスに在籍していたことで知られている。

彼のキャリアの始まり

フロンティアリーグのリッチモンド・ルースターズで1995年にプロとしてのキャリアをスタートさせたバークハートは、1996年からの3年間でMVPを三度獲得するという輝かしい実績を残した。その後、彼の才能はボストン・レッドソックスに評価され、1999年にマイナー契約を結ぶに至る。メジャーリーグでは2000年と2001年のシーズンに昇格し、特に2000年シーズンには4本のホームランを記録した。

ダイエーホークスとの契約

バークハートがダイエーに移籍する際は、そのタイミングも注目を集めた。大阪近鉄バファローズが優勝した翌日（9月27日）という異例の早さでの獲得発表であった。彼はダイエーがレッドソックスと友好協定を結んで以来、同協定を通じて初めて獲得した外国人選手となった。

独特な打撃スタイル

彼はスイッチヒッターとして知られ、左右の打席で全く異なるバッティングフォームを用いた。左打席ではバットを地面と垂直に立てた状態でボディに密着させ、右打席ではオープンスタンスで高く掲げるフォームを採用していた。このユニークなスタイルに加え、監督の王貞治は彼を「3割を残すタイプ」と評したが、実際には長打の多い打者であった。また、体格に関しては公式には身長180cm、体重102kgとされるが、実際は身長170cm台で、体重はさらに重かったとのことで、当時の選手と比較されることもあった。

終わりの時とその後

バークハートは非常に努力家であり、春季キャンプでは自主的に夜間練習に参加することもあった。王監督は彼について「これまで多くの外国人選手を見てきたが、彼のような選手は初めて」と評価していた。初出場の日は印象的で、初打席においては三振を喫したが、その後のイニングで来日初ヒットを決勝ソロとして放ち、すぐに8本のホームランを叩き出した。

しかし、5月になると調子を崩し、8打席連続三振という記録を作ってしまい、6月には2軍に降格。その後故障を抱える中で帰国し、ダイエーを退団することとなった。この後も、彼は2004年にはメキシカンリーグでのプレーを経て、シカゴ・ホワイトソックスのAAA級チームに移籍し、2005年からの2年間は再びメキシカンリーグでプレーした後に引退を迎えた。

モーガン・ボイド・バークハートはその独自のスタイルと真面目な姿勢で多くのファンに愛された選手であった。

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