モーディ・マオール

モーディ・マオール：異色の経歴を持つヘッドコーチ

モーディ・マオール氏は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身のプロバスケットボール指導者です。8歳の時にイスラエルに移住し、18歳から5年間イスラエル国防軍に所属、うち3年間は士官として任務に就いていました。

軍隊除隊後、2012年にプロバスケットボールコーチとしてのキャリアをスタートさせます。イスラエル国内の複数のチームでアシスタントコーチを歴任した後、2017年には32歳の若さでハポエル・エルサレムBCのヘッドコーチに就任。指導者としてのキャリアを着実に積み重ねて行きました。

2019年にはニュージーランドに移住し、ニュージーランド・ブレイカーズのアシスタントコーチに就任。2022年には、ヘッドコーチのダン・シャミール氏の退任に伴い、ヘッドコーチに昇格しました。

就任後、チームの立て直しに尽力。就任前の2021-22シーズンは5勝23敗と低迷していたチームを、2シーズンで36勝30敗まで躍進させました。2022-23シーズンはリーグ2位でシーズンを終え、5年ぶりのプレーオフ進出、そして2016年以来となるNBLグランドファイナルシリーズ進出に導きました。2023-24シーズンもプレーオフ進出を果たし、着実に成果を上げていました。

2024年5月、次シーズンの展望を踏まえ、選手の契約交渉などチーム強化に邁進する中で、Bリーグの長崎ヴェルカからオファーを受けました。契約期間が残る中での移籍という決断でしたが、新たな挑戦の場を求め、ブレイカーズのヘッドコーチを退任。同年6月17日、長崎ヴェルカから2024-25シーズンのヘッドコーチ就任が正式に発表されました。

マオール氏の経歴は、軍隊での経験とバスケットボールコーチとしての経験が融合した、非常にユニークなものです。軍隊での厳格な訓練と規律、そして指導者としての経験が、彼の指導スタイルに深く影響を与えていることは間違いありません。

イスラエル、ニュージーランドとキャリアを積み重ね、そして日本へと舞台を移したマオール氏。異国の地で培ってきた経験と高い指導力を活かし、長崎ヴェルカをどのように導くのか、今後の活躍に大きな期待が寄せられています。

私生活では、妻のLiatさんと、ニュージーランド滞在中に生まれた二人の娘さんと暮らしています。多忙な日々を送る中でも、家族との時間を大切にしている様子がうかがえます。

多様なバックグラウンドを持ち、国際的な経験も豊富なマオール氏。彼の指導の下、長崎ヴェルカが新たな飛躍を遂げることを期待しましょう。

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