モーニングモーニング

モーニングモーニング

『モーニングモーニング』は、1986年4月7日から1998年3月まで、福岡県福岡市に拠点を置く九州朝日放送（KBCテレビ）で放送された人気の朝の情報ワイド番組です。この番組は、最終回を迎えるまで多くの視聴者に親しまれ、地域の情報を詳細に伝える役割を果たしました。後番組は『朝はポレポレ』に引き継がれました。

番組の概要

本番組は、北部九州地方の朝のニュース、天気予報や交通情報を扱いながら、より深いテーマである「人間・家族・愛」を基にしたさまざまなコーナーを展開していました。特に、一般の人々の生活を映した取材VTRでは、効果音やBGMを使わず、現場の音声を重視することで、視聴者に本物のリアリティを提供しました。これにより、朝の爽やかさと温かみを兼ね備えた番組となりました。

沿革

『モーニングモーニング』は、先駆的なローカルワイドショー『ティータイムショー』の流れを受け、1980年代以降に行われた見直しを経て放送時間を移しています。これまでテレビアニメの再放送に使われていた朝の時間帯に移動し、平日の日中を占めることとなりました。

放送時間

この番組は1986年から始まり、1998年まで12年にわたり放送されました。その期間中、視聴者に根ざした情報を提供し続けました。

出演者

番組には多くのキャスターやリポーターが参加しました。初期のキャスターには後庵継丸や徳永玲子がおり、その後、園田哲也や吉村朋子、加藤恭子などが続きました。リポーターには西田たかのりや橋本小夜などが担当し、彼らも番組の親しみを醸成しました。

主なコーナー

この番組は多様なコーナーを通じて、視聴者に親しみやすいコンテンツを提供しました。

• - けさの美人：一般視聴者から選ばれた女性を紹介するコーナーです。
• - 朝を走る：助手席に固定されたカメラが道路景色を映し出し、番組のテーマ曲とともに流されます。
• - いってきます：朝の家庭生活を取材し、家族のインタビューを交えたコーナーです。
• - 一丁目一番地：福岡県内の街角の風景を紹介する定点観測コーナーです。
• - みんな登場：自由にPRやメッセージを話してもらうコーナーです。
• - 吉田カメラマンレポート：街角の様子を生中継するコーナーで、キャスターとの会話が人気でした。

エピソード

「人間・家族・愛」をモットーにした演出方法には、斬新なアプローチが取られました。多くのテレビ番組が用いる技巧を排除し、シンプルな映像美を追求しました。このスタイルは視聴者に強く共感され、1988年には放送文化基金賞を受賞するまでに至りました。

音楽

番組テーマ曲も大きな魅力の一つでした。1986年から1993年には徳永英明の「愛の中から」が流れ、以降も時期によって様々な楽曲が使用されました。

『モーニングモーニング』は、地域密着型の情報番組として多くの人々に愛され続けた名番組でした。そのシンプルな作りと地域への愛が詰まった内容は、今でも多くの視聴者の心に残っています。

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