モーニング・グローリー

『モーニング・グローリー』について

オアシスのセカンド・アルバム『モーニング・グローリー（原題: (What's the Story) Morning Glory?）』は、1995年にリリースされ、瞬く間に世界中でヒットを記録しました。この作品は、オアシスの中でも特に成功を収めたアルバムとして知られ、イギリス国内で470万枚以上、世界全体で2500万枚以上の売上を誇ります。現在でも、音楽史において重要な位置を占めています。

売上と評価

本作は、1995年の英国メロディ・メイカー誌の年間ベストアルバムランキングで1位に輝くなど、高い評価を得ました。また、2010年にはブリット・アワードで「過去30年間のベストアルバム」に選出されたことも、アルバムの重要性を物語っています。さらに、アメリカの『ローリング・ストーン』誌によって選ばれた「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」でも、157位にランクインしています。

アルバムジャケット

アルバムのジャケットは、ロンドンのソーホー地区で撮影され、朝焼けの中でDJのショーン・ローリーとオアシスのデザイナー、ブライアン・キャノンがすれ違うシーンが収められています。撮影を手がけたマイケル・スペンサー・ジョーンズは、二人のキャラクターが明確ではないようにした点について、「彼らが友人か敵かわからないようにするためだ」と語っています。この不透明さが、アルバムに対する興味を一層深めています。

収録曲とその特徴

このアルバムには多くのヒット曲が収録されています。
1. ハロー (Hello) - ゲイリー・グリッターの「Hello, Hello I'm Back Again」から歌詞とメロディを引用されています。
2. ワンダーウォール (Wonderwall) - 世界的なヒット曲で、ノエルが元々年上の恋人に対するラブソングとして書きましたが、その後は架空の人物に歌われていると説明しています。
3. ドント・ルック・バック・イン・アンガー (Don't Look Back in Anger) - ノエルがボーカルを取った初の楽曲で、ジョン・レノンの「イマジン」の影響を受けたことが知られています。
4. シャンペン・スーパーノヴァ (Champagne Supernova) - 7分半に及ぶ長さを持ちながら、ノエルの憧れたロックスター達へのオマージュとなっています。悪名高きパターンを持つのに、常に洗練された表現が求められるこの楽曲は、多くのファンに愛されています。

メンバーの変遷

このアルバムから、オアシスのドラマーがアラン・ホワイトに交代しました。これにより、バンドのサウンドには少なからず変化が見られました。アルバム内の曲ほとんどでアランがドラムを担当し、前任のトニー・マッキャロルが最後に参加した唯一の曲は「サム・マイト・セイ」です。この歌は、アルバムリリースの先行シングルとして非常に成功を収めています。

発売形態

2014年には、デラックス・エディションがリリースされ、当時の音源を最新リマスタリングで再収録した内容になっています。また、スタンダード・エディションとデラックス・エディションの2つの形態が用意され、ファンの多様なニーズに応えています。

このように、オアシスの『モーニング・グローリー』は、彼らのキャリアと音楽史における転換点として位置付けられた作品です。その影響は、今なお多くの音楽ファンに引き継がれています。

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