モーニング・スコール

モーニング・スコールについて

『モーニング・スコール』は、1987年5月1日にリリースされたチューリップの32枚目のシングルです。この曲は、日本コロムビアの新興レーベル・TRIADに移籍してから初めてのシングルであり、翌月に発売されるアルバム『PRIMARY COLOR』からの先行シングルとしても知られています。

背景と制作

1986年の10月、チューリップは新たなレーベルであるTRIADに移籍しました。移籍後、彼らは音楽的にも新しいスタートを切ろうと意気込んでおり、その意図を体現する形で「モーニング・スコール」が制作されました。このシングルは、大阪ガスのシャンプーイメージソングとしても使用され、前年に同社のイメージソングを担当した杏里の曲とは異なり、カバー曲ではありません。

当時の音楽シーンで特徴的な新しいサウンドを追求し、財津和夫を中心に制作されたこの曲は、チューリップの初期時代に見られたビートルズ風の音楽スタイルを意識したものとなっています。財津は、シンプルで素朴なサウンドに戻りたいという思いを抱いており、その想いがこの楽曲にも表れています。

メンバーの変化

シングルの発売直前の4月には、新メンバーとして高橋裕幸が加入しました。彼はファンクラブイベントでこのバンドにお披露目されましたが、リリースされたジャケットには高橋を除くメンバーの四人だけが写っています。このことから、新しい風を取り入れつつも、幾分かの馴染み深さを残そうとする姿勢が見て取れます。

収録曲

このシングルには、以下の2曲が収められています。

1. モーニング・スコール
2. 愛になりたい

全曲は財津和夫が作詞・作曲を担当し、編曲はチューリップによって行われました。特に「モーニング・スコール」は、彼らの音楽の新しい方向性を示す重要な作品となっています。

結論

『モーニング・スコール』は、チューリップの新しいスタートを示すシングルであり、当時の音楽シーンにおいても新たな試みでした。サウンド、メンバーの変化、そして制作への意欲がうまく融合したこの曲は、今後のアルバムへと繋がる重要な足掛かりとなったのです。

もう一度検索