モーリス・ラクロア

モーリス・ラクロア (Maurice Lacroix)

モーリス・ラクロアは、スイスを代表する時計メーカー、およびそのブランド名です。本社をチューリッヒに置き、時計の製造拠点はジュラ州のセイネレジェにあります。精密な技術と洗練されたデザインが特徴で、世界中の時計愛好家から高い評価を得ています。

歴史

モーリス・ラクロアの歴史は、1889年にチューリッヒで設立されたデスコ・ド・シュルテスに始まります。当初は絹製品の取引を行っていましたが、後に高級時計の販売へと事業を拡大しました。以下に、モーリス・ラクロアの歴史における主要な出来事をまとめます。

1889年: デスコ・ド・シュルテスがチューリッヒに設立。
1946年: デスコ・ド・シュルテスが高級時計販売事業に参入。
1961年: デスコ・ド・シュルテスが、時計製造の拠点となるセイネレジェの時計工房の経営に参画。これにより、時計製造に関するノウハウを蓄積し、自社ブランドの立ち上げへと繋がります。
1975年: モーリス・ラクロアブランドとして、最初の時計が市場に投入されました。当初はデスコ・ド・シュルテスの一ブランドとして展開されましたが、その品質とデザインはすぐに注目を集めました。
2001年10月1日: モーリス・ラクロアは、デスコ・ド・シュルテスから独立し、独立法人組織となりました。これにより、モーリス・ラクロアは独自の経営戦略に基づき、更なる発展を目指すことになります。

特徴

モーリス・ラクロアの時計は、伝統的なスイスの時計製造技術と革新的なデザインの融合が特徴です。自社製ムーブメントの開発にも力を入れており、その技術力は高く評価されています。また、ベルリンマラソンや3x3ワールドツアーの公式計時を担当するなど、スポーツイベントとの関わりも深く、ブランドの知名度向上に貢献しています。

コレクション

モーリス・ラクロアは、多様なコレクションを展開しており、それぞれ異なる魅力を持っています。

アイコン: ブランドを代表するコレクションの一つで、都会的で洗練されたデザインが特徴です。
マスターピース: 高度な技術と芸術性を追求したコレクションで、複雑機構を搭載したモデルも多く存在します。
エリロス: クラシカルなデザインが特徴のコレクションで、ビジネスシーンにも最適です。
ポントス: スポーティーなデザインが特徴のコレクションで、アクティブなライフスタイルにマッチします。

これらのコレクションは、それぞれ異なるターゲット層に向けて展開されており、幅広いニーズに対応しています。

まとめ

モーリス・ラクロアは、100年以上の歴史を持つスイスの時計メーカーであり、その歴史の中で培われた技術と革新的なデザインにより、世界中の時計愛好家から支持されています。今後も、伝統を守りながら、新たな挑戦を続けることで、時計業界を牽引していくことが期待されます。

参考資料

『5 インターナショナル・リストウォッチ ゼニスの新オートマチック 1994年秋』二玄社

外部リンク

* モーリス・ラクロア公式サイト

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