ヤズマニ・グランダル

ヤズマニ・グランダル

ヤズマニ・グランダルは1988年11月8日生まれのキューバ出身のプロ野球選手で、現在はMLBのピッツバーグ・パイレーツに所属している捕手です。彼は右投両打の選手であり、その打撃力とプレーの質で注目されています。愛称は「YRGジュニア」です。

経歴

プロ入り前

グランダルは1999年にキューバからフロリダ州マイアミへ移住し、5年後にアメリカ市民権を取得しました。マイアミ大学に在籍し、卒業シーズンにはアメリカで最も優れたアマチュア選手に贈られるゴールデンスパイク賞の次点に選ばれるほどの成績を残しました。

プロ入りとレッズ傘下時代

2010年、MLBドラフトでシンシナティ・レッズから1巡目（全体12位）で指名され、299万ドルの契約を結びました。その後、2011年12月にパドレスへトレードされ、2012年6月にはメジャーデビューを果たしました。特に6月30日のコロラド・ロッキーズ戦では、メジャー初本塁打を含む連続本塁打を放ち、自身の最初の2本の安打が左右打席からの本塁打という珍記録を達成しました。しかし、オフにはドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示し、50試合の出場停止処分を受けました。

ドジャース時代

2014年にはロサンゼルス・ドジャースに移籍し、2015年にはオールスターゲームにも選出される活躍を見せましたが、その後は打撃成績が低迷しました。2018年には自己最高の140試合に出場し、24本塁打を記録しましたが、そのシーズン後にフリーエージェントになりました。

ブルワーズ時代

2019年1月にブルワーズと1年契約を結び、153試合で打率.246、28本塁打を記録しました。この年にはオールMLBチームのセカンドチーム捕手にも選出されています。ポストシーズンには本塁打も放ちましたが、チームは敗退しました。オフにはFAとなりました。

ホワイトソックス時代

2019年11月にシカゴ・ホワイトソックスと契約し、2023年には再びFAに。その後、2024年にピッツバーグ・パイレーツと1年契約を結びました。

選手としての特徴

グランダルはパワフルな打撃が特徴で、特に失投を見逃さずに本塁打に変える技術を持っています。スイッチヒッターであり、左右打席での成績には差があります。右打席では打率.162、本塁打なしに対し、左打席では打率.241、15本塁打を記録するなど、左右で実力の差が顕著です。また、ドジャース時代には日本語の意思疎通を試み、試合中は前田健太に対して日本語でリストバンドに書いたメッセージを使っていたことも話題になりました。

詳細情報

グランダルのキャリアは全体的に強力な打撃といくつかの挑戦が交錯しており、彼の才能と適応力は今後も注目されるでしょう。

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