ヤニック・ゾーサ

ヤニック・ゾーサ・マンジラ

ヤニック・ゾーサ・マンジラ（Yannick Nzosa Manzila, 2003年11月15日 - ）は、コンゴ民主共和国キンシャサ出身のプロバスケットボール選手。ポジションはセンター。

経歴

生い立ち

コンゴ民主共和国で生まれ育ち、父親は中国で仕事をしており、5人の兄弟姉妹とともに母親に育てられました。両親は後に離婚。元々サッカーのゴールキーパーでしたが、12歳の時に友人と地元のクラブのコーチにバスケットボールを勧められたのがきっかけで競技を始めました。1年後にはスペインへの移住を試みましたが、ビザの発給が拒否され実現しませんでした。

ユース

2017年、イタリアのアマチュアクラブであるA・S・ステラ・アズーラと契約。チームメイトからイタリア語を学びました。2019年には、ステラ・アズーラのU-18チームの一員として、アディダス・ネクストジェネレーション・トーナメントのカウナス・トーナメントに参加し、オールトーナメントチームに選出される活躍を見せました。

2019-20シーズン開幕前には、ステラ・アズーラと提携関係にあったロセト・シャークスのユースチームへ期限付き移籍。しかし、トレーニングキャンプを目前に控えた2019年9月6日、チームに無断で後見人のジョー・ロロンガと共にホテルから逃走し、スペインのマラガへ渡り、リーガACBのCBマラガと契約しました。この行動に対し、ステラ・アズーラはロロンガがゾーサを拉致したとして警察に通報する騒ぎとなりましたが、ゾーサ自身はSNSで拉致を否定しました。その後、ステラ・アズーラとマラガの間で保有権を巡る争いが発生し、プロの試合への出場ができない状況が続いたため、マラガのユースチームでプレーすることとなりました。

CBマラガ

FIBAヨーロッパの仲介により、保有権がマラガに移り、2021年3月31日にマラガと5年契約を締結。契約には、NBAやユーロリーグへの挑戦を可能とする条項も含まれています。また、ステラ・アズーラには移籍金として25,000ユーロが支払われました。

2020-21シーズンからは、マラガのトップチームに加わり、2020年9月27日のBCアンドラ戦でプロデビュー。10得点・3リバウンド・2ブロックを記録しました。当時16歳10ヶ月であり、リッキー・ルビオ、ルカ・ドンチッチに次いでリーグ史上3人目となる「1試合で10得点以上を記録した16歳」となりました。2日後にはULEBユーロカップの試合にも出場。10月3日のバスケット・マンレサ戦でも10得点を記録し、18歳以下の選手がデビューから2試合連続で10得点以上を記録したのはリーグ史上初の快挙でした。同月11日のバレンシア・バスケット戦では2得点・4リバウンド・3アシスト・3スティール・4ブロックを記録し、クリスタプス・ポルジンギスが保持していた1試合4ブロックのリーグ史上最年少記録を更新。シーズン終了後には、リーグのオールヤングプレイヤーズチームに選出されました。

2021年4月にはスポーツヘルニアと診断され、5ヶ月間戦線離脱を余儀なくされました。

人物

フランス語、リンガラ語、ポルトガル語、イタリア語、スペイン語を操ることができ、英語も学習中です。また、スペイン代表としてプレーするためにスペイン国籍の取得を目指しています。

憧れの選手にはヤニス・アデトクンボを挙げています。

脚注

外部リンク

* Liga ACB profile

もう一度検索