ヤマハ・MG-M

MG-Mエレクトリックギターについて



MG-M（エムジー・エム）は、ヤマハが手掛けた日本のロックバンドB'zのギタリスト松本孝弘のために開発されたエレクトリックギターのモデルです。このギターは、松本の音楽活動をサポートするために製作されたシグネイチャーモデルで、特に1988年から2002年にかけての様々なバージョンが存在します。

概要


Yamaha MG-Mは、MGシリーズを基にして設計され、松本孝弘独自のスタイルや要求に応える形で作られました。初めて登場したのはB'zがデビューする前の1988年で、彼のサポートをしていたTM NETWORK|TM_NETWORKの時代に使用された「T'S TOYS」と印字された黒のプロトタイプがその原点です。彼が大規模なライブで初めて披露したMG-Mは、後にブルーサンバーストのモデルとなり、B'zの楽曲に数多く使用されました。このギターは、価格やデザインから見ても多くのギタリストにとって魅力的であり続けました。

1990年代初頭には、MG-MIIモデルが登場し、ロック式トレモロを採用するなど数々の改良が施されました。さらに、MG-M CustomやMG-MIIIなど複数のバリエーションが展開され、それぞれが独自の特性を持っています。特に、MG-M Customは松本が使用していたライブセットと同性能のギターとして特に人気がありました。以前から松本は自身のスタイルに合わせたギターを求めていたため、これらのモデルはまさにそのニーズに応えるものでした。

特徴と愛用者


MG-Mの特徴は、その軽量さと操作性の良さです。松本もそのフィーリングに惹かれ、今でもレコーディングで使用していることから、このモデルの質の高さが伺えます。また、FENCE OF DEFENSEの北島健二が開発した「MG-M CUSTOMPro」も、MG-Mの影響を受けたシグネイチャーモデルとして存在します。このように、MG-Mシリーズは数多くのギタリストから賞賛され、愛用されてきました。

市販モデル一覧


MG-Mは市販され、多くのバリエーションが存在します。以下はその一部です。
  • - MG-M (1989年10月 – 1992年): 定価65,000円、バスウッドボディ、ロングスケール・メイプル22F仕様。
  • - MG-MII (1990年10月 – 2002年): 定価75,000円、フロイド・ローズ式トレモロを採用。
  • - MG-MIIG (1991年10月 – 2002年): 定価85,000円、ピックアップ変化によりパフォーマンス向上。
  • - MG-MIII (1993年11月 – 1996年): 定価88,000円、ボディの形状や音響の改良が施されています。
  • - MG-M Custom (1993年11月 – 1996年): 定価220,000円、当時の松本が愛用していたモデル。

これらのモデルはそれぞれ独自のデザインや仕様を持ち、多くの楽曲に登場することによって、B'zのサウンドの一部を形成しています。

代表的な使用作品


MG-MシリーズはB'zの多くの楽曲で認識されており、特に
などの楽曲に使用され、更なる人気を獲得しました。それぞれのモデルには独自の色合いやデザインがあり、松本の演奏スタイルに調和する魅力を持っています。

MG-Mは2013年6月時点では生産されていませんが、その影響力は現在でも強く、多くのファンやミュージシャンに記憶され愛されています。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。