ヤマハ・RX

ヤマハ・RX - クルーザーオートバイの革新

ヤマハが製造したRXシリーズは、アメリカンタイプのクルーザーオートバイであり、特に50ccと80ccモデルが有名です。1978年に登場したXS650 Spacialの影響を受けて、ヤマハは「ホースバックライディング」と呼ばれるスタイルを発展させ、RXシリーズを市場に投入しました。これにより、原付市場にアメリカンライディングの魅力が広がったのです。

RX50スペシャル

50ccモデルは1980年に発売されたRX50 Spacialで、GT50系のエンジンを基本にしながら、同クラスの中でも特に高出力の7.0馬力を誇る空冷の2ストローク単気筒49ccエンジンが搭載されています。このモデルの特長は、そのサイズ感とパワフルなエンジンにあります。タンデム仕様のロングシートには小物入れも装備されており、実用性も考慮されています。

RX50はキャストホイールとスポークホイールの2タイプが選べ、1982年には新しいカラーリングとグラフィックを施したモデルが発表されました。また、特別仕様車の「RX50ミッドナイトスペシャル」は、全体が黒で塗装されており、鮮やかなデザインが印象的です。

RX80スペシャル

続いて、1981年に発売された80ccモデルのRX80 Spacialも注目に値します。RX80は、GT80系のエンジンを基にした79ccの空冷2ストローク単気筒エンジンを搭載しており、こちらは8.1馬力を発揮します。原付二種としてはやや大きめな車体を持ち、タンデム可能な段付きシートが特徴です。RX80はキャストホイール仕様のみで提供されており、1982年には新しいカラーリングが施されたモデルが投入されました。

その他のRXシリーズ

RXシリーズには、さらにRX100、RX135、RX180といったモデルも存在しますが、これらは主に海外市場向けのモデルで、RD90をベースとしています。これらのモデルもヤマハの技術力を象徴する存在であり、デザインや性能において高い評価を受けています。

まとめ

ヤマハ・RXシリーズは、その特異なデザインと高い実用性、パフォーマンスが評価され、多くのバイクファンに愛されてきました。原付市場にアメリカンスタイルを持ち込んだことは、技術革新の一環として記憶されるでしょう。今後もこのシリーズのさらなる発展が期待されます。

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