ヤマハ・XV1700ロードスター

ヤマハXV1700ロードスターシリーズ：アメリカンバイクの進化系

ヤマハ発動機が製造販売するXV1700ロードスターは、アメリカンタイプのオートバイです。2000年代初頭から、海外市場を中心に展開され、日本国内ではあまり馴染みがありませんが、多様なモデルバリエーションを誇る人気シリーズです。本稿では、XV1700ロードスターシリーズの系譜をたどります。

XV1700ロードスターシリーズの誕生

XV1700ロードスターシリーズは、XV1600ロードスターシリーズの後継として登場しました。1600ccから1700ccへの排気量アップが大きな変更点です。また、2008年以降のモデルでは、燃料供給方式がキャブレターからインジェクションへと変更されています。これにより、よりスムーズな走行性能と環境性能の向上が実現しました。

スポーティモデル：ウォーリアシリーズ

XV1700ロードスターウォーリアは、シリーズの中でも特にスポーティなモデルとして知られています。2002年に登場したウォーリアは、倒立式フロントフォークや集合式マフラーを採用し、力強い走りを実現しています。フットペグタイプのステップもスポーティな雰囲気を高めています。

2006年には、XV1700ウォーリアと、ブラックを基調としたカラーリングが特徴的なXV1700ミッドナイトウォーリアが登場しました。ミッドナイトウォーリアは、マフラー、エキゾーストパイプ、エアクリーナーカバーなどをブラックで統一し、キャストホイールのリムに赤いラインをアクセントとして加えています。

ウォーリアシリーズは、2009年モデルをもってイヤーモデルとしての生産を終了しましたが、その後も2012年まで販売が継続されました。

多様なバリエーション：ロードスターシリーズ

XV1700ロードスターシリーズは、標準モデルに加え、様々なバリエーションモデルが展開されました。

まず、黒を基調とした外装とキャストホイールを備えたXV1700ロードスターミッドナイトは、個性的でスタイリッシュなモデルです。

一方、ロングツーリングに適したXV1700ロードスターシルバラードは、ウインドシールド、シーシーバー、サドルバッグ、ホワイトリボンタイヤを装備し、快適な走行をサポートします。

さらに、シルバラードにミッドナイト仕様が加わったXV1700ロードスターミッドナイトシルバラードや、インジェクション仕様のXV1700ロードスターS、XV1700ロードスターシルバラードSなどもラインナップに加わりました。ロードスターSシリーズでは、キャストホイールが採用され、よりスポーティな印象となっています。

ロードスターシリーズは、ウォーリアシリーズと同様に、2009年モデルをもってイヤーモデルとしての生産は終了しましたが、その後も2012年まで販売が継続されました。

まとめ

XV1700ロードスターシリーズは、排気量アップやインジェクション化、そして多彩なモデルバリエーションによって、アメリカンバイクの新たな魅力を提案したシリーズと言えるでしょう。スポーティな走りを求めるライダーから、快適なツーリングを楽しみたいライダーまで、幅広いニーズに対応できるモデルが揃っています。海外市場では人気を博したXV1700ロードスターシリーズですが、その歴史と魅力を知ることで、日本のライダーにも新たな視点が生まれるかもしれません。

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