ヤマハ・YZF-R125

YZF-R125：ヤマハ発動機の125ccスーパースポーツ

ヤマハ発動機が欧州市場向けに製造・販売するYZF-R125は、同社のYZF-Rシリーズに属する、最小排気量のオートバイです。125ccクラスという扱いやすい排気量ながら、Rシリーズのデザインアイデンティティを受け継いだスポーティなフォルムが特徴です。

2008年の発売開始以来、125ccクラスオートバイの需要が高い欧州市場で高い人気を獲得しています。その人気を背景に、ヤマハはYZF-R125のカラーリングや仕様を変更した特別モデルを複数発表しました。

例えば、2009年にはレーシングマシンを彷彿とさせる、レーシングレプリカ仕様が登場しました。また、2012年にはヤマハのロードレース世界選手権（WGP）参戦50周年を記念した特別仕様車がラインナップに加わりました。これらの特別仕様車は、通常モデルと比較して外装のデザインが変更されていますが、エンジンやブレーキなどの主要なメカニズムは共通です。

2014年にはYZF-R125はフルモデルチェンジを受けました。このモデルチェンジでは、フロントカウルデザインの一新や、サスペンションの倒立化などの変更が加えられています。加えて、前後ホイールのデザインやマフラー形状も変更され、より洗練されたスタイリングとなっています。これらの改良により、走行性能も向上しています。

そして2023年9月21日、大きなニュースが届けられました。ヤマハ発動機は、日本市場におけるYZF-R125の販売を発表したのです。これまで欧州市場に特化して販売されてきたこのモデルが、日本でも購入できるようになることで、国内の多くのライダーがYZF-Rシリーズのスポーティな走りを体験できる機会が得られるようになりました。

YZF-R125は、そのスタイリッシュなデザインと扱いやすい排気量、そしてヤマハが培ってきた高い技術力が凝縮された、魅力的な一台と言えます。エントリーモデルとしてだけでなく、ベテランライダーのセカンドバイクとしても注目を集めるでしょう。日本のライダーにも、このモデルが持つスポーティな走りや、Rシリーズの伝統を受け継いだデザインの素晴らしさを堪能してもらえることを期待しています。

YZF-Rシリーズとの関連性

YZF-R125は、YZF-R1、YZF-R6、YZF-R7、YZF-R15、YZF-R25といった、ヤマハが展開するスーパースポーツモデルシリーズ「YZF-R」の仲間です。これらのモデルは排気量が異なり、それぞれ異なるライダー層に向けたモデルとなっていますが、共通のデザインコンセプトや走行性能の高さが特徴です。YZF-R125は、このシリーズのエントリーモデルとして、若いライダーや、これからスーパースポーツモデルに乗りたいと考えているライダーにとって最適な選択肢と言えるでしょう。

MT-125との違い

ヤマハは、YZF-R125と同様に125ccクラスのオートバイとしてMT-125もラインナップしています。MT-125はネイキッドタイプで、YZF-R125とは異なるデザインと車体構成を採用しています。どちらのモデルも魅力的ですが、スポーティな走りを重視するならYZF-R125、より気軽に乗れるモデルを求めるならMT-125がおすすめです。

もう一度検索