ヤロミール・ブラジェク

ヤロミール・ブラジェク（Jaromír Blažek , 1972年12月29日 - ）は、チェコ共和国出身の元サッカー選手です。現役時代のポジションはゴールキーパーで、卓越したセービング技術と安定感でチームを支えました。名字は「ブラゼク」と表記されることもあります。

1990年にSKスラヴィア・プラハでプロデビューを果たし、その後はガンブリヌス・リーガ（チェコのプロサッカーリーグ）の複数のクラブを渡り歩き、6度のリーグ優勝を経験しました。特にACスパルタ・プラハでは長年にわたり中心選手として活躍し、数々のタイトル獲得に貢献しました。

2007年、34歳という年齢で初の海外移籍を決断し、ドイツ・ブンデスリーガの1.FCニュルンベルクに入団しました。しかし、チームは降格を余儀なくされ、ブラジェクはACスパルタ・プラハに復帰しました。2012年からはFCヴィソチナ・イフラヴァに加入し、2015年に現役を引退しました。

チェコ代表としては、3度のUEFA欧州選手権（2000年、2004年、2008年）と、2006 FIFAワールドカップに招集されました。しかし、EURO 2000ではパヴェル・スルニチェク、EURO 2004以降はペトル・チェフという名手の控えに甘んじることが多く、出場機会は限られていました。唯一の出場機会はEURO 2004のグループリーグ第3戦、ドイツ戦でした。この試合は、チームが既に2連勝で決勝トーナメント進出を決めていたため、控え選手中心で臨んだもので、ブラジェクに出番が回ってきました。

所属クラブ
SKスラヴィア・プラハ (1990-1992)
SKディナモ・チェスケー・ブジェヨヴィツェ (1992-1993)
FKヴィクトリア・ジジコフ (1993-1994)
FCボヘミアンズ・プラハ (1994-1995)
SKスラヴィア・プラハ (1995-1996)
FCボヘミアンズ・プラハ (1996-1999)
ACスパルタ・プラハ (1999-2007)
→ FKマリラ・プシーブラム (2001-2002) (loan)
1.FCニュルンベルク (2007-2008)
ACスパルタ・プラハ (2008-2012)
FCヴィソチナ・イフラヴァ (2012-2015)

代表歴
2006 FIFAワールドカップ
* 国際Aマッチ 15試合 0得点（2000年-2008年）

引退後は指導者として、後進の育成に力を注いでいます。長年の経験で培った知識と技術を若い世代に伝え、チェコサッカーの発展に貢献しています。

ヤロミール・ブラジェクは、その実績と人柄で、多くのサッカーファンから愛される存在です。

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