ヤンキー★ロード

BOYS AND MENのミニアルバム『ヤンキー★ロード』：グループの転換期を彩る7曲

2013年5月4日、BOYS AND MENはインディーズレーベルFortune Recordsより、記念すべき初のミニアルバム『ヤンキー★ロード』をリリースしました。この作品は、グループにとって大きな転換点となった作品であり、その後の活動に大きな影響を与えました。

結成から『ヤンキー★ロード』へ

2010年に名古屋を拠点に結成されたBOYS AND MENは、当初からミュージカル公演と並行して、ライブハウスでの演奏やイベント出演など精力的な音楽活動を展開していました。2011年8月には、ヤンキー高校生をテーマにしたミュージカル『ホワイト☆タイツ』を上演。このミュージカルを機に、グループの活動に“ヤンキー”という要素が取り入れられ始めます。

『ホワイト☆タイツ』のプロモーション活動では、主演メンバー5名によるユニットYanKee5が結成され、2012年2月にCDデビュー。その後、別の5人組ユニット誠も結成され、グループは多様な展開を見せていきます。

『ヤンキー★ロード』は、こうした活動を経てリリースされた初のアルバム作品です。約10か月ぶりのCDリリースとなり、グループの新たなステージへの出発を告げるものとなりました。

アルバムジャケットと「ヤンキースタイル」の確立

このアルバムのジャケット写真では、メンバー全員がヤンキー風の学ランを着用しています。この衣装は「ソーレ学ラン」と呼ばれ、アルバム収録曲「ヤンファイソーレ」に由来しています。それまで爽やかなイメージで活動していたメンバーも、このアルバムを機にヤンキー風衣装を着用し、「ヤンキースタイル」がグループ全体に確立されました。この「ソーレ学ラン」は、2014年11月までBOYS AND MENの象徴的なスタイルとして定着しました。

アルバム参加メンバーと楽曲について

『ヤンキー★ロード』には、当時約20名いたグループメンバーのうち、13名が参加しています。この13名は、その後約1年間グループの中核メンバーとして活動しました。アルバムには7曲が収録されており、全て新曲です。

1曲目の「NO LIMIT」はインストゥルメンタルナンバーで、アルバムの幕開けを飾ります。「ヤンファイソーレ」はデビュー曲「バリバリ☆ヤンキーロード」に続くヤンキースタイルの代表曲として制作され、人気曲の一つとなりました。「夢のカタチ」は6人体制となったユニット誠の楽曲です。「ヤンキー体操」は子どもたちにも楽しんでもらえることを目指したコミカルな楽曲で、CBCテレビの情報番組『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』のコーナーでも使用されました。「Stand Up」は田村侑久と田中俊介によるユニットNO IDEAの楽曲です。「Candor」はバラード曲で、大きなライブでも披露されるなど人気を博しました。

「ヤンファイソーレ」「夢のカタチ」「ヤンキー体操」の3曲にはミュージックビデオが制作され、DVDにも収録されています。メンバーはインタビューで、「ヤンキー体操」について、グループの迷走期に制作された曲であると語っています。

メディアでの使用

「ヤンファイソーレ」は、BOYS AND MEN初の冠番組『ボイメン☆騎士』のオープニングテーマに起用されました。「夢のカタチ」は、高校野球愛知大会DVDのイメージソングやCMソングに採用されています。「ヤンキー体操」は、番組で使用されたバージョンがシングルにも収録されました。

まとめ

『ヤンキー★ロード』は、BOYS AND MENの転換期を象徴する作品であり、グループの音楽性やビジュアルイメージを大きく変化させました。このアルバムは、グループの成長と多様な魅力を示す重要な作品と言えるでしょう。アルバムに収録された楽曲たちは、現在でもファンに愛され続けています。

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