ヤンク・ローソン

ヤンク・ローソン (Yank Lawson, 1911年5月3日 - 1995年2月18日) は、アメリカ合衆国を代表するジャズ・トランペッターの一人です。本名ジョン・ローソンとしてニューヨーク州で生まれた彼は、ディキシーランドとスウィングというジャズの主要な二つのスタイルで活躍しました。

彼のキャリアは1930年代に始まり、1933年から1935年までベン・ポラック・オーケストラに在籍。その後、ボブ・クロスビー・オーケストラの創設メンバーとして重要な役割を果たしました。クロスビー楽団での活動は彼の名を広めましたが、彼はまたベニー・グッドマンやトミー・ドーシーといった著名なビッグバンドとも共演経験を持ちます。1941年から1942年にかけては、再びボブ・クロスビー楽団に戻り演奏しました。

1940年代後半からは、スタジオ・ミュージシャンとして多くの録音に参加する一方、自身のリーダーシップのもとでディキシーランド・スタイルのセッションを主宰するようになります。

彼の晩年のキャリアを特徴づけるのは、ベーシストのボブ・ハガートとの長期にわたるパートナーシップです。1950年代にローソン・ハガート・バンドを結成した後、1968年には共に「ワールズ・グレイテスト・ジャズバンド」(The World's Greatest Jazzband) を設立しました。このバンドは、ディキシーランド・ジャズのリバイバルを牽引する存在となり、約10年間にわたり世界各地で演奏活動を行いました。ローソンの力強く、常にスウィングするトランペットサウンドは、このバンドの核となりました。

ヤンク・ローソンは、ジャズの伝統を守りつつ、エネルギッシュな演奏で多くのファンを魅了し続けました。1995年に83歳で死去するまで、彼はジャズシーンに貢献しました。

以下に、彼の主要なアルバムの一部を抜粋して記します。

ソロ/リーダー・アルバム (抜粋)

Louis' Hot 5s and 7s (1956)
The Best of Broadway Dixieland Style (1959)
Olé Dixie (1965)
Plays Mostly Blues (1986)
Something Old, Something New, Something Borrowed, Something Blue (1988)

ワールズ・グレイテスト・ジャズバンド (抜粋)

The World's Greatest Jazzband of Yank Lawson and Bob Haggart (1969)
Live At the Roosevelt Grill (1970)
Plays Cole Porter (1975)
Plays Duke Ellington (1976)
World's Greatest Jazzband of Bob Haggart & Yank Lawson (1987)

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