ヤングおー!おー!

ヤングおー!おー!

概要

『ヤングおー!おー!』（YOUNG OH! OH!）は、1969年7月3日から1982年9月19日まで放送された毎日放送（MBS）の公開バラエティ番組です。当初はモノクロで放送されていましたが、1970年10月からカラー放送に変更されました。この番組は、若者向けのエンターテインメントを提供することを目的としており、当時の若者を「電波解放区」と位置付け、さまざまなコーナーを短時間で展開するスタイルが特徴でした。

沿革

番組の発端は、落語家・桂三枝（現：6代目桂文枝）とアナウンサー・斎藤努がパーソナリティを務めるラジオ番組『歌え! MBSヤングタウン』のテレビ版として始まったことです。初期の司会陣には笑福亭仁鶴、横山やすし、西川きよしが加わり、多くのジャンルのタレントが出演しました。特に、ディレクターの林誠一は「タレント個人のパーソナリティー」を重視し、これまでの大阪のお笑い文化に新風を吹き込みました。

新しいスタイルの影響で、この番組はすぐに人気を博しました。1970年には日本民間放送連盟賞の銀賞を受賞するなど、その存在感を増していきました。『ヤングおー!おー!』は吉本興業にとって若手芸人の登竜門的な番組となり、名を馳せたタレントたちの多くがここでデビューしました。

番組の内容

番組は公開収録形式で、観客と共に様々なコーナーが展開されました。コント、漫才、アイドルの歌とトークなど多彩な内容で、若手芸人たちが自身のスキルを磨く場ともなりました。また、視聴者が事前に応募することで観覧可能だったため、リアルタイムでの感動を共有することができました。1980年代初頭には、明石家さんまがメイン司会者に昇格し、島田紳助や松本竜介がアシスタントとして参加するようになり、さらなる盛り上がりを見せました。

ユニットの誕生

1972年にはユニット「ザ・パンダ」が結成されるなど、芸人たちのユニット活動も盛んになりました。彼らは歌にも挑戦し、レコードをリリースするなど新しい形のエンターテインメントを提供しました。やがて、他の人気に応じたユニットも続々と登場し、番組の魅力をさらに広げていきます。

メディアミックスと映画化

番組は漫画『それいけジャンプでヤングおー!おー!』とコラボレーションしたり、1973年には映画化も果たしました。そのタイトルは『ヤングおー!おー!日本のジョウシキでーす!』で、視聴者に強い印象を与えることに成功しました。また、著作権やその他の制約から多くの映像が現存しない中で、数少ない名シーンは時折放送され、視聴者に懐かしさを提供しています。

最終回

1982年9月19日に放送された最終回では、視聴者に別れを告げるメッセージと共に、若かりし日の出演者の映像が流されました。この番組は、その多様性と独特のスタイルで、長い間日本のバラエティ番組に影響を与え続けました。『ヤングおー!おー!』は、単にエンターテインメントに留まらず、文化的な現象となり、若者たちの心を捉える存在でした。

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