ヤングダービー競走

ヤングダービー競走とは

ヤングダービー競走は、未来のボートレース界を担う若手選手を育成し、その才能を披露する舞台として設けられたプレミアムGI競走です。共同通信社が後援しており、正式名称は「KYODO NEWS CUP YOUNG DERBY」といいます。

概要

30年以上の歴史を持つ新鋭王座決定戦競走を前身とし、2014年にリニューアルされました。出場資格を30歳未満に改めることで、より多くの選手にチャンスが与えられるようになり、最大16回まで出場が可能となりました。このリニューアルは、2012年の賞金女王決定戦競走以来、2年ぶり13レース目の新設競走として注目を集めました。

特筆すべき点として、ヤングダービーでは女子選手にも出場機会が与えられています。過去には平山智加選手や遠藤エミ選手、小野生奈選手といったトップクラスのA級女子選手も出場し、その実力を示しました。2018年の第5回大会では、大山千広選手が女子として初めて優勝戦に進出し、6着入賞を果たしました。

出場資格

開催年の9月1日時点で30歳未満の選手（男女不問）が出場できます。ただし、20代後半でデビューした選手は出場が難しい場合があります。選考期間は前年の7月1日から開催年の6月30日までです。

優先出場権獲得者

以下の選手には優先出場権が付与されます。

前年度優勝者（ただし、出場資格を満たしている場合に限る）
イースタン・ウエスタンヤングの優勝者
選考期間内の勝率上位者

選出除外

以下のいずれかに該当する場合、選出除外となります。

フライング休みが開催期間と重複する場合
選考期間内の出走回数が140回未満の場合（優先出場選手は免除）
選考期間内の事故率が0.40以上の場合
スタート事故によるプレミアムGI、GI、GIIの罰則期間が開催期間と重複する場合
イースタン・ウエスタンヤングの優勝戦でスタート事故を起こした場合
負傷、病気、出産等により出場を辞退した場合
褒賞懲戒規程による出場停止処分を受けた場合

賞金

優勝賞金は1300万円（副賞金含む）です。

スタート事故の罰則

フライングや出遅れをした選手には厳しい罰則が科せられます。

エピソード

第1回（2014年）の優勝戦では、3艇がフライングを犯し、総発売額の97.2%にあたる約5億9663万円が返還されるという前代未聞の事態となりました。
第7回（2020年）は、新型コロナウイルス感染症の影響により、入場が事前申込制となり、居住地の制限が設けられました。

イースタンヤング・ウエスタンヤング

ヤングダービーのプレシリーズとして、イースタンヤングとウエスタンヤングの2つのGIII競走が開催されます。それぞれの優勝者には、ヤングダービーへの優先出場権が与えられます。

イースタンヤング: ボートレース桐生からボートレース住之江までの区分に属するレーサーが出場
ウエスタンヤング: ボートレース尼崎からボートレース大村までの区分に属するレーサーが出場

ルーキーシリーズ

ルーキーシリーズは、若手選手を対象としたGIII競走として長年開催されていましたが、2014年度から一般競走に変更されました。年齢制限はなく、デビュー6年未満の選手が出場できます。また、2017年度からは、30歳未満であればオーバーエイジ枠での出場も可能となりました。

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