ヤング・アダルト・ニューヨーク

『ヤング・アダルト・ニューヨーク』（原題: While We're Young）は、2014年にアメリカで製作された、ノア・バームバック監督・脚本・製作によるコメディ映画です。主演はベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライバー、アマンダ・サイフリッドといった実力派俳優陣が務めています。

物語

舞台は現代ニューヨーク、ブルックリン。主人公のジョシュはドキュメンタリー映画監督であり、妻のコーネリアはプロデューサーを務めています。子供を持たない選択をし、自分たちのペースで自由な生活を送っているかに見えた二人ですが、40代を迎え、人生やキャリアにおいて、漠然とした停滞感や物足りなさを感じ始めていました。特に、同じ時期に結婚した親友夫婦、フレッチャーとマリーナには子供が生まれ、生活スタイルが変化したことで、かつてのような親密な関係を維持することが難しくなっていました。

そんなある日、ジョシュが講師を務めるアートスクールで、彼は若い夫婦、ジェイミーとダービーと出会います。ジェイミーはジョシュの作品に強い尊敬を抱いており、二人は意気投合。すぐにジョシュとコーネリアも巻き込み、夫婦ぐるみでの交流が始まります。エネルギッシュで自由奔放なジェイミーとダービーのライフスタイルに触れるうち、停滞気味だったジョシュとコーネリアは次第に影響を受け、失いかけていた情熱や若かりし頃の感覚を取り戻したかのように、彼らの輪の中へと溶け込んでいきます。そして、ジョシュはジェイミーが進める新たな映画製作を手伝うことになります。

ジェイミーは、偶然Facebookで再会した高校時代の同級生ケントを題材にしたドキュメンタリーを企画します。ところが、撮影を開始する直前、ケントが自殺未遂を起こしたことが判明。この出来事をきっかけに、ジョシュがケントについて調べを進めると、彼がアフガニスタンからの帰還兵であることが明らかになります。帰還兵の苦悩というテーマは多くの関心を集め、ジェイミーの企画には潤沢な資金が集まり、映画製作は急速に進展していきます。

一方、自身のドキュメンタリーを長年完成させられずにいるジョシュは焦りを募らせていました。さらに追い打ちをかけるように、著名なドキュメンタリー映画監督である義父のブライトバートに自身の作品を見せても、厳しい評価しか得られません。落胆するジョシュでしたが、ある時、ジェイミーがブライトバートと親しげに話しているのを目撃し、ジェイミーが自分を利用しているのではないかという疑念を抱き始めます。ジョシュはこの不安をコーネリアに打ち明けますが、彼女は取り合わず、激しい口論となります。さらに、コーネリアがパーティの席でジェイミーとキスをしていたことをジョシュが知ったことで、二人の夫婦関係は修復不可能なほどに悪化してしまいます。

追い詰められたジョシュは、ケントがジェイミーに接触したのが偶然ではなく、最初から仕組まれたものだったという決定的な証拠を掴みます。ジェイミーのドキュメンタリーが、周到に準備されたヤラセであったことを確信したジョシュの怒りは頂点に達します。

やがて、ブライトバートの功績を称える祝賀パーティが開かれ、ジョシュとジェイミーも招待されます。この場でジョシュは、ジェイミーの作品が偽りであると暴露しようと試みます。しかし、ジェイミーはあっさりとヤラセであったことを認め、さらに驚くべきことに、彼の映画に出資した者たちは真実を知ってもなお、特に問題視せず出資を継続します。倫理観よりも成功や話題性を重視する現代社会の現実を突きつけられたジョシュの試みは、完全に失敗に終わります。

その後、ジョシュとコーネリアは互いを許し、関係を修復します。二人は子供を持つことを決め、養子縁組のために国外へと旅立ちます。旅先でコーネリアが手にした雑誌の表紙には、社会現象ともなったジェイミーの姿が写し出されていました。

キャスト

ジョシュ - ベン・スティラー（日本語吹替：堀内賢雄）
コーネリア - ナオミ・ワッツ（日本語吹替：岡寛恵）
ジェイミー - アダム・ドライバー（日本語吹替：安元洋貴）
ダービー - アマンダ・サイフリッド（日本語吹替：折井あゆみ）
ブライトバート - チャールズ・グローディン（日本語吹替：竹本和正）
フレッチャー - アダム・ホロヴィッツ（ビースティ・ボーイズ）
マリーナ - マリア・ディッツィア
ケント - ブラディ・コーベット
* ナガト - ジェームズ・サイトウ

ヤング・アダルト・ニューヨーク

ヤング・アダルト・ニューヨーク

物語

キャスト

関連情報