ヤング・インパルス

1970年代を彩った伝説の音楽番組『ヤング・インパルス』

[1972年]]4月9日、テレビ神奈川]開局と同時にスタートした『ヤング・インパルス』は、[[1976年9月26日まで、日曜日の夜に放送された、若者向けの音楽番組でした。生放送のスタジオライブを中心に、神奈川県内のホールからの公開録画なども交え、4年以上にわたって多くの視聴者を魅了しました。

番組は当初、20時〜21時26分（1973年4月からは21時25分まで）に放送されていましたが、1974年4月7日からは19時30分〜20時55分へと時間変更。さらに同年10月6日からは、19時30分〜20時25分に短縮され、後半のアマチュアバンド出演コーナーは『ハマヤング』として独立しました。この時間帯で最終回まで放送されました。

放送開始当初から、多くの若者から圧倒的な支持を得ていました。番組開始から1972年末まで、3人編成のフォークグループだったRCサクセションがレギュラー出演者として名を連ねていたことでも有名です。

その後も黒崎とかずみ、キャプテンひろとスペースバンド、海援隊、ノラ、まりちゃんズなど、数々のアーティストがレギュラー出演。番組の人気は神奈川県にとどまらず、全国の若者たちの間で大きな話題を呼びました。フォーク、ロック、ニューミュージックと、当時の音楽シーンを代表するアーティストたちが数多く出演したことから、『ヤング・インパルス』は、後年『伝説の番組』と呼ばれるようになりました。

番組は、サンテレビ、広島ホームテレビ、テレビ和歌山でもネット放送されました。特にテレビ和歌山でのネット開始を記念して、和歌山県民文化会館で公開録画が行われたことは、番組の歴史において重要な出来事でした。

1976年9月26日放送の最終回は「グッドバイ・ロックンロールパーティ」と題され、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドやジョニー大倉といった豪華アーティストが出演。盛況のうちに幕を閉じました。

そして、1980年4月からは、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドのフロントマンだった宇崎竜童を司会に迎え、『ファイティング80’s』が放送開始。こちらは1983年3月まで続き、『ヤング・インパルス』の系譜を受け継ぐ番組として人気を博しました。

貴重な映像・音源

残念ながら、『ヤング・インパルス』の全映像・音源は現存していません。しかし、一部の映像や音源はDVDやCDとして商品化されたり、イベントで上映されたりしています。

例えば、RCサクセションの出演時の映像をまとめたDVD『ライブ帝国 RCサクセション 70’s』、泉谷しげる、海援隊、ケメ、古井戸の出演映像を収録したDVD『ライブ帝国 泉谷しげる/海援隊/ケメ/古井戸』などが発売されています。また、キャロル、外道、甲斐よしひろ、チューリップ、山下達郎、はちみつぱい、上田正樹とサウス・トゥ・サウスといったアーティストの出演時の映像や音源も、様々な媒体で一部公開されています。

これらの貴重な資料を通じて、『ヤング・インパルス』が日本の音楽史に刻んだ足跡を改めて感じることができるでしょう。番組の熱気と、出演アーティストたちの若々しい姿は、今もなお多くの音楽ファンを魅了し続けています。番組はローカル放送でしたが、その影響力は、時代を超えて語り継がれる大きなものだったと言えるでしょう。

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