ユダ (北斗の拳)

ユダ (北斗の拳)

ユダは、漫画『北斗の拳』に登場する南斗六聖拳の一人。「裏切り」の宿命を背負う「妖星」の男であり、南斗紅鶴拳の伝承者です。

外見・身体的特徴

身長183cm、体重99kg。紅い長髪と、紅色のアイシャドウと紫の口紅による妖艶な化粧が特徴的です。カルチャー・クラブのボーイ・ジョージに似た中性的な容貌を持ちながらも、鍛え上げられた筋肉質の肉体をしています。深紅の軍服に紫のマント、うす緑色のマフラーを着用し、右手には「UD」の文字が刻まれた金色のブレスレットを装着しています。

人物

美と知略を誇るナルシストであり、自らを「最も美しく輝く星」と称しています。核戦争後、ラオウの台頭と共に彼と手を結びますが、その行動が後の南斗六聖拳分裂の引き金となりました。

レイに対しては、修行時代に彼の奥義の華麗さに心を奪われたと同時に、激しい嫉妬心を抱いていました。また、マミヤの美しさの噂を聞きつけ、彼女を拉致し、自分のものにしようとしました。

最期は、マミヤを救うために現れたレイとの戦いに敗れます。死に際、レイへの憎悪が羨望の裏返しであったことを告白し、彼を「ただ一人この世で認めた男」と認め、息を引き取りました。

ユダの行動と内面

ユダは、美への異常な執着心を持ち、各地から美女を拉致して侍らせていました。彼女たちには左肩に「UD」の焼印を押し、自分の所有物であることを示していました。しかし、マミヤに対しては特別な感情を抱いており、彼女を傷つけることはありませんでした。

レイとの戦いでは、彼の技に再び心を奪われ、敗北を喫します。死の間際、レイの腕の中で、自身の内面を吐露し、彼への複雑な感情を告白しました。ユダの行動は、ナルシシズムと同時に、満たされない承認欲求の表れであったと言えるでしょう。

奥義

南斗紅鶴拳奥義 伝衝裂波: 衝撃波による斬撃技。
血粧嘴: 『天の覇王 北斗の拳ラオウ外伝』で描かれた奥義。虎爪の型の両拳から無数の衝撃波を放つ技。
点穴縛: アニメ『北斗の拳 ラオウ外伝 天の覇王』に登場する謎の奥義。

その他

ユダは、ユリアを除く南斗六聖拳の伝承者の中で唯一ケンシロウと対決していません。
ゲームなどではプレイアブルキャラクターとして登場することが多く、格闘ゲーム「北斗の拳」では10人のプレイアブルキャラクターの一人に選ばれています。
『北斗の拳』の連載35周年記念人気投票「国民総選挙」では、第14位にランクインしています。

ユダは、その独特なキャラクター性と、レイとの因縁によって、多くのファンを魅了し続けています。

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