ユニ・グローバル・ユニオン

ユニ・グローバル・ユニオンの概要

ユニ・グローバル・ユニオン（UNI Global Union）は、2000年に設立された国際的な労働組合の連盟で、約150カ国にわたる900の労働組合で構成されています。これは、国際的なコミュニケーション労連、商業事務専門職技術労連、製版印刷労連、芸術・マスコミ・映画放送労連など、複数の団体が統合された結果です。UNIは約2000万人の技能労働者やサービス労働者を代表し、国際的な労働運動を通じて、グローバル経済がもたらすさまざまな課題に取り組んでいます。

組織と活動

UNIの最高決定機関は、4年ごとに開催される世界大会です。この大会では、組織の基本方針が決定され、世界執行委員会やその他の役員が選出されます。初回の大会は2001年にベルリンで開催され、以降もシカゴ、日本の長崎、南アフリカのケープタウンなどで開催されています。

UNIの組織構成には、地域機構、業種別部会、専門委員会が存在します。地域機構は欧州、米州、アジア太平洋、アフリカの4地域から成り、各地域に応じた事務所が設けられています。業種別部会は、商業、金融、印刷、教育など多様な産業をカバーするために12部会が設置されており、関係する労働組合が参加しています。

専門委員会は、UNIの活動をより効果的に進めるために設けられており、女性、若者、専門職・監督職に特化した3つの委員会があります。さらに、UNI SCOREという後方支援機能も活動を支援しています。

UNI日本加盟組織連絡協議会

UNI日本加盟組織連絡協議会（UNI-LCJapan）は、日本国内のUNI加盟組織がUNIの活動に効果的に関与するために設立されました。2000年に発足し、毎年、年次総会が開催されることで活動計画策定が行われ、実施事項については運営委員会が決定します。この団体は、UNI本部及びアジア太平洋地域組織と緊密に連携しながら活動しています。

日本の加盟組合には、印刷情報メディア産業労働組合連合会、情報産業労働組合連合会など12の組織があり、それぞれが共同して国際的な労働運動に寄与しています。一部の組織はUNIの世界組織に直接加盟しており、高い連携を維持しています。

最後に

ユニ・グローバル・ユニオンは、国際的な労働環境の改善や労働者の権利を守るために重要な役割を果たしており、その取り組みは今後も続いていくと期待されています。各国の労働組合は、グローバルな視点から互いに協力し合いながら、未来の働き方に対して積極的にアプローチすることが求められています。

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