ユネル・エスコバー

ユネル・エスコバー：キューバが生んだ技巧派内野手

ユネル・エスコバー・アルメナレス（Yunel Escobar Almenares）は、1982年11月2日、キューバのハバナで生まれました。主に遊撃手として活躍した右投右打の元プロ野球選手です。

キューバからの亡命、そしてMLBへ

2000年から国内リーグでプレーしていましたが、2004年10月にアメリカ合衆国へ亡命。2005年のMLBドラフトでアトランタ・ブレーブスから指名され、プロの道を歩み始めます。

ブレーブス時代：華々しいデビュー

2007年にメジャーデビューを飾ると、ルーキーながら打率.326を記録し、新人王投票で6位に入る活躍を見せました。翌年には正遊撃手の座を掴み、その才能を開花させます。

ブルージェイズ時代：新たな挑戦

2010年途中にトロント・ブルージェイズへ移籍。2011年にはアメリカンリーグの遊撃手で最高の出塁率を記録するなど、打撃好調を維持しました。

2012年には、試合中に不適切なメッセージが書かれたアイブラックを着用したことが問題となり、出場停止処分を受けました。この件では、LGBT団体への寄付を通じて社会的な責任を果たそうとしました。

レイズ、ナショナルズ、エンゼルス時代

その後、タンパベイ・レイズ、ワシントン・ナショナルズ、ロサンゼルス・エンゼルスとチームを渡り歩き、内野のユーティリティプレーヤーとして活躍しました。ナショナルズ時代の2015年には、打率.314をマークするなど、打撃面で存在感を示しました。

プレースタイル：早打ちと優れた選球眼

エスコバーは、早打ち傾向がある一方で、ストライクゾーン外のボールに対するスイング率が低く、優れた選球眼を持ち合わせていました。遊撃手としては、MLBトップクラスの守備力を誇り、特に強肩が武器でした。

引退後

2017年を最後にMLBでのプレーを終え、2018年は所属球団なく、オフにドミニカ共和国のウィンターリーグに参加しました。

詳細情報

ポジション: 内野手（主に遊撃手）
投打: 右投右打
* MLBデビュー: 2007年6月2日

ユネル・エスコバーは、キューバ野球の伝統を受け継ぎ、MLBでその才能を開花させた名内野手として、多くのファンに記憶されています。

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