ユーロエアポート・バーゼル＝ミュールーズ空港

ユーロエアポート・バーゼル＝ミュールーズ空港について

ユーロエアポート・バーゼル＝ミュールーズ空港は、フランスのミュールーズに位置していますが、スイスのバーゼルやドイツのフライブルクにもほど近い、国境地域にある珍しい空港です。この空港は、フランス、スイス、ドイツの3か国にまたがるという地理的な特徴から、独特な運営形態をとっています。

空港内には、フランスのシェンゲン協定地域とスイスのCIQ（税関・出入国管理）が存在します。そのため、スイス側から出入国する場合は、バーゼル市内方面への高速道路のみ利用可能という制限があります。この独特な構造が、ユーロエアポートを他の空港とは異なる特別な場所にしています。

さらに、この空港の特筆すべき点は、1つの空港でありながら3つの異なる空港コードを持つことです。フランス国内線はミュールーズ（MLH）、スイス国内線はバーゼル（BSL）、そして国際線はユーロ・エアポート（EAP）として識別されます。これは、単一の空港が複数の役割を担っていることを示す珍しい事例と言えるでしょう。

空港へのアクセス

ユーロエアポートからバーゼル市内へのアクセスは、路線バスが便利です。バーゼル交通局が運行する50系統のバスは、スイス国鉄のバーゼルSBB駅との間を約20分で結んでいます。バスは日中、平日7-8分間隔、週末10分間隔で運行しており、非常にアクセスしやすいです。

バーゼルSBB駅からは、他の路線バス、路面電車、近距離列車、長距離列車に乗り換えることができます。これにより、バーゼル市内各地や周辺地域への移動がスムーズになります。

さらに、バーゼル市内のホテルに宿泊する場合は、滞在期間中、ユーロエアポートから市内および市内交通が無料になる「Mobility Ticket」が提供されます。これは、ホテルにチェックインする際に受け取ることができます。ユーロエアポートやバーゼル駅に到着した日にホテルまでのバスや路面電車を利用する際は、ホテルの予約表を提示することで無料となります。

まとめ

ユーロエアポート・バーゼル＝ミュールーズ空港は、その地理的な特性と独特の運営形態から、他にはないユニークな空港です。3つの国にアクセス可能でありながら、それぞれの国での手続きや交通手段が整っているため、非常に便利です。旅行者にとって、この空港は単なる通過点ではなく、ヨーロッパの文化が交差する特別な場所と言えるでしょう。

脚注

[スイス]]政府観光局：[ユーロ・エアポート（バーゼル・ミュールーズ空港）

外部リンク

EuroAirport (フランス語、ドイツ語、英語)
* インフラ飛び地 バーゼル・ミュールーズ空港 - ウェイバックマシン（2005年11月4日アーカイブ分）

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