ヨアン・グリフィズ

ヨアン・グリフィズ：ウェールズから世界へ羽ばたいた実力派俳優

ヨアン・グリフィズは、1973年10月6日、ウェールズ南部の小さな村で生まれました。教師である両親のもと、ウェールズ語を母語として育ち、幼少期にはカーディフに移住。彼のウェールズ名は「Ioan Gruffudd」で、「Ioan」は英語の「John」、「Gruffudd」は「Griffith」に相当します。

グリフィズは13歳という若さで、ウェールズ語のソープオペラ『ポボル・ア・クム（谷の人々）』に出演。本格的な俳優としてのキャリアは、1996年のテレビ映画『Poldark』から始まりました。その後、ロンドンの王立演劇学校で研鑽を積みます。

彼の知名度を決定的に高めたのは、1998年のテレビドラマ『ホーンブロワー 海の勇者』での主演。主人公ホレイショ・ホーンブロワー役を熱演し、イギリス国内で人気俳優となりました。映画デビューは1997年公開の『オスカー・ワイルド』ですが、世界的な知名度を獲得したのは、2004年の『キング・アーサー』でのランスロット役、そして翌2005年の『ファンタスティック・フォー ［超能力ユニット］』でのリード・リチャーズ/Mr.ファンタスティック役でしょう。これらの作品で、彼は国際的なスターダムにのし上がりました。

近年では、2014年から2015年にかけて米ABCで放送されたTVドラマ『FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿』で主人公ヘンリー・モーガンを演じ、高い演技力を改めて世界に示しました。多様な役柄をこなす彼の演技力は高く評価されており、幅広いジャンルの作品に出演し続けています。

私生活では、同じくウェールズ出身の俳優マシュー・リスと長年親友として10年間同居していました。2007年には女優のアリス・エヴァンスと結婚、2人の娘にも恵まれ、家庭を築いています。2016年にはBBCの番組で、エドワード1世の直系の子孫であることが判明するなど、彼の人生は俳優としての成功だけでなく、意外な一面も秘めていると言えるでしょう。

グリフィズのキャリアは、ウェールズの小さな村から始まり、ロンドンでの演技の研鑽、そしてハリウッドでの活躍へと繋がっています。ウェールズ語を母語とする彼は、イギリスそして世界の映画・テレビ業界で、その才能と存在感を示し続けているのです。これからも彼の活躍から目が離せません。

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