ヨン・グイデッティ

ヨン・アルベルト・グイデッティ：異彩を放つスウェーデン人ストライカー

ヨン・アルベルト・グイデッティ（John Alberto Guidetti, 1992年4月15日 - ）は、スウェーデン・ストックホルム出身のサッカー選手。ポジションはFWで、現在はAIKソルナに所属しています。元スウェーデン代表としても活躍しました。

グイデッティは、父方の祖父がイタリア、祖母がブラジルにルーツを持つ、多文化的な背景を持っています。幼少期には父親の仕事の関係でケニアに住み、現地の少年たちとサッカーを通じて成長しました。

クラブキャリア

ブロマポイカルナ

ケニアでのプレーを経て、IFブロマポイカルナの下部組織に入団。インテル、サンプドリアなど多くのクラブが獲得を狙う中、2008年にマンチェスター・シティFCと契約しました。

マンチェスター・シティ

U-18チームやリザーブチームで活躍。2010年にはトップチームデビューも果たしました。その後、IFブロマポイカルナへのレンタル移籍を経て、再びマンチェスター・シティへ戻りました。

バーンリーへのレンタル移籍

2010年11月には、バーンリーFCへ短期レンタル移籍。移籍後初得点も記録しましたが、レンタル期間延長とはならず、マンチェスター・シティに復帰しました。

フェイエノールトへのレンタル移籍

2011年8月、オランダのフェイエノールトへレンタル移籍。この移籍が、グイデッティのキャリアにおいて大きなターニングポイントとなりました。デビュー戦でPKを決めると、その後も得点を量産。アヤックスとの「デ・クラシケル」でのハットトリックなど、記憶に残る活躍を見せました。23試合で20ゴール8アシストという記録以上に、ロッテルダムのファンを熱狂させ、カルト的な人気を博しました。しかし、シーズン終盤に食中毒がきっかけで神経炎を発症し、戦線離脱を余儀なくされました。

その後

マンチェスター・シティ復帰後、ストーク・シティ、セルティックFCへのレンタル移籍を経て、2015年にスペインのセルタへ完全移籍。その後、アラベス、ハノーファーへのレンタル移籍を経て、2022年に母国のAIKソルナへ復帰しました。

代表経歴

U-19スウェーデン代表として活躍した後、U-21スウェーデン代表でも中心選手として活躍。2012年にはA代表デビューを果たし、2016年には代表初得点も記録しました。2018 FIFAワールドカップにも出場しています。

プレースタイルと評価

グイデッティは、得点能力だけでなく、チームを鼓舞するリーダーシップと、観客を魅了するカリスマ性を兼ね備えた選手です。フェイエノールト時代には、その自信に満ちたプレーと発言で、多くのファンを魅了しました。監督やチームメイトからも、そのメンタルの強さと勝利への意欲を高く評価されています。

エピソード

フェイエノールトへのレンタル移籍を決めたのは、ユース時代にデ・カイプを訪れた際に「いつかここでプレーする」と誓ったからだと言います。また、フェイエノールト時代には、ゴールを決めた後にピッチに倒れ込むパフォーマンスが話題となりました。アヤックス戦でのゴール後には、耳に手を当ててブーイングを煽るなど、ロッテルダムのファンを熱狂させるパフォーマンスを披露しました。

神経炎の経験について、「神様がおまえはトップ選手にはなれないと言っているのかもしれないと思った。自分にはどうにもならないことでも全ての事には理由がある。この病気を経て私はもっと強くなったし、もっと良い選手になった」と語っています。

まとめ

ヨン・アルベルト・グイデッティは、その才能と個性的なキャラクターで、多くのファンを魅了してきたサッカー選手です。各国のクラブを渡り歩き、スウェーデン代表としても活躍。特にフェイエノールト時代には、ロッテルダムの街を熱狂させ、今もなおカルト的な人気を誇っています。彼の今後の活躍にも注目が集まります。

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