ヨーロッパカーリング選手権

ヨーロッパカーリング選手権は、世界カーリング連盟（WCF）が主催する、ヨーロッパの国・地域代表が参加するカーリングの選手権大会です。毎年12月頃に同じ会場で、4人制の男子および女子の競技が開催されます。2012年までは、ヨーロッパカーリング連盟（ECF）が主催していました。

出場資格

ヨーロッパゾーンに属する国・地域が出場できます。出場に際しては、国内の選考会などを通じて代表チームを決定する必要があります。2005年の大会では、男子が29の国と地域、女子が24の国と地域から参加がありました。

イギリスとアイルランドについては、イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドカーリング協会（アイルランド・北アイルランド）がそれぞれ別の代表チームを送っています。

試合形式

2018年シーズン以降、大会はA、B、Cの3つのディビジョンに分かれて行われています。

ディビジョンA

男女ともに10チームが参加し、ラウンドロビン形式で総当たり戦を行います。上位4チームが準決勝に進出し、1位対4位、2位対3位で対戦します。準決勝の勝者が決勝に進み、敗者は3位決定戦を行います。

下位2チームは翌年ディビジョンBへ降格します。

ディビジョンB

男子は16チーム、女子は16チームが参加します。女子の試合形式はディビジョンAと同じです。

男子は、16チームが8チームずつの2つのグループに分かれてラウンドロビンを行います。各グループ1位のチームは準決勝に進出します。各グループ2位と3位のチームがプレーオフを行い、その勝者が準決勝に進みます。

男子には降格プレーオフもあり、各グループ8位のチーム同士が対戦し、敗者が降格します。勝者は各グループ7位同士の対戦の敗者と対戦し、その対戦で負けたチームが降格します。

上位2チームは翌年ディビジョンAに昇格し、下位2チームはディビジョンCへ降格します。

ディビジョンC

前年度にディビジョンBから降格したチームと、ディビジョンA、Bに属さないエントリーチームで争われます。

大会参加チーム数と使用可能シート数に応じて、WCFが試合形式を決定します。2021年以降はディビジョンAと同じ形式で開催されています。

上位2チームは翌年ディビジョンBへ昇格します。

世界選手権の代表決定

パンコンチネンタルカーリング選手権の開催に伴い、男女ともにディビジョンAの上位7チームが世界選手権の参加資格を得ます。開催国が含まれる場合は、開催国を除いた上位6チームが資格を得ます。ただし、前年の世界選手権の結果によって13番目の参加チームを決定し、ヨーロッパとヨーロッパ以外で比較し、ヨーロッパが良いときはこの大会の出場枠が1つ増えます。

2018年には男女ともにディビジョンAの上位7チームが世界選手権の出場権を獲得し、8位、9位のチームは世界最終予選への参加権を得ました。

2019年には男子ディビジョンAの上位8チーム、女子はディビジョンAの上位7チームが世界選手権の出場権を獲得し、男子の9位、10位の2チーム、女子の8位、9位の2チームは世界最終予選への参加権を得ました。

2021年には、2019年の出場に加えて、男子のディビジョンBの上位3チーム、女子のディビジョンBの上位2チームも世界最終予選への参加権を得ました。

2017年シーズン以前

2017年シーズン以前は、大会はAとBの2つのグループに分かれていました。

グループA

男女ともに10ヶ国からなり、試合形式は男女共通でした。

予選

ラウンドロビントーナメント（総当たりリーグ戦）により上位4ヶ国と下位2ヶ国を決定していました。予選全日程を終了した時点で決定できない場合は、タイブレークで順位を決定していました。

決勝

決勝トーナメントは、予選1-4位同士と予選2-3位同士の準決勝、準決勝の敗者同士による3位決定戦、準決勝の勝者同士による決勝という順序で行われていました。

グループB

BグループはAグループに属する国以外の参加国から構成され、試合形式は男女共通でした。

予選

均等に2つのグループに分け、ラウンドロビントーナメントにより各組上位2ヶ国を決定していました。予選全日程を終了した時点で勝敗数が並び上位国を決定できない場合は、タイブレークで順位を決定していました。

決勝

決勝トーナメントは、各グループ予選1位と他のグループの予選2位同士の準決勝、準決勝の敗者同士による3位決定戦、準決勝の勝者同士による決勝という順序で行われていました。

グループの入れ替え

Aグループの9位と10位は次のシーズンにBグループに降級し、逆にBグループの1位と2位がAグループに昇級していました。

世界選手権の代表決定

Aグループの最終順位1～7位は自動的に世界選手権の出場権を獲得し、Aグループの8位はBグループの1位と2戦先勝制の試合を行い、勝った国が世界選手権の出場権を獲得していました。

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