ヨーロッパ囲碁連盟

ヨーロッパ囲碁連盟（EGF）とは

ヨーロッパ囲碁連盟（European Go Federation、EGF）は、ヨーロッパにおける囲碁の普及、促進、および調整を目的とした非営利団体です。1957年にドイツのクックスハーフェンで第1回ヨーロッパ碁コングレス（EGC）が開催された際に設立されました。このコングレスは、その後ヨーロッパ各国で持ち回りで開催され、ヨーロッパ選手権と連盟の年次総会が同時に行われるようになりました。

EGFは、ヨーロッパおよび周辺各国の囲碁組織が参加資格を有しており、現在37の加盟組織を抱えています。また、国際囲碁連盟（IGF）の加盟組織でもあります。2014年には、ヨーロッパ・プロ棋士制度を導入し、ヨーロッパの囲碁界におけるプロ棋士の育成とレベル向上に貢献しています。

活動内容

EGFの活動は多岐にわたりますが、主なものとして以下の点が挙げられます。

年次総会: 年次総会では、連盟の運営に関する重要な決定が行われ、通常の活動を統括する実行委員会が選出されます。この実行委員会は、連盟の日常的な運営を担い、様々な委員会を監督します。
主要トーナメントの調整: ヨーロッパで開催される主要な囲碁トーナメントは、実行委員会の直接的な監督下にはありませんが、EGFが調整を行い、円滑な運営を支援しています。これらのトーナメントの中には、「ヨーロピアン・カップ」の一部として位置づけられているものもあります。
ヨーロッパ・レーティングの管理: EGFは、ヨーロッパ各地で開催される多くのトーナメントの結果を基に、ヨーロッパ・レーティングを管理しています。このレーティングシステムは、ヨーロッパにおける囲碁プレイヤーの強さを測る重要な指標となっています。
プロ棋士制度: EGFは2014年にヨーロッパプロ棋士制度を設立しました。これは、ヨーロッパの囲碁レベルの向上とプロ棋士の育成を目的としたものです。

参加組織

EGFには、ヨーロッパ各国および周辺地域の37の囲碁組織が加盟しています。これらの組織は、EGFの活動を支え、各地域での囲碁普及に貢献しています。

プロ棋士

2014年以降、EGFは以下の棋士をプロとして認定しています。

2014年: パボル・リシー（スロバキア）、アリ・ジャバリン（イスラエル）
2015年: マテウシュ・スルマ（ポーランド）、イリヤ・シクシン（ロシア）
2016年: アルテム・カチャノフスキー（ウクライナ）
2017年: アンドリー・クラベツ（ウクライナ）
2019年: タンギー・ル・カルヴェ（フランス）
2021年: スタニスワフ・フレイラック（ポーランド）
2023年: ヤン・シマラ (チェコ)

関連事項

EGFは、ヨーロッパの囲碁界を代表する組織として、様々な関連事項に関与しています。

ヨーロッパ出身の囲碁棋士: EGFは、ヨーロッパ出身の囲碁棋士の育成と活躍を支援しています。
ヨーロッパ・ペア碁選手権: EGFは、ヨーロッパ・ペア碁選手権の開催を支援しています。
ヨーロッパ青少年囲碁選手権: EGFは、ヨーロッパ青少年囲碁選手権の開催を支援し、次世代の囲碁プレイヤーの育成に努めています。
ヨーロッパ碁コングレス: EGFは、設立のきっかけとなったヨーロッパ碁コングレスを主催しています。

外部リンク

European Go Federation
* EGF ratings system - European Go Database

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