ヨーロッパ日本研究協会

ヨーロッパ日本研究協会（EAJS）とは

ヨーロッパ日本研究協会（European Association for Japanese Studies, EAJS）は、1973年に設立された、ヨーロッパにおける日本研究を推進する主要な学術団体です。ヨーロッパの大学で日本に関する研究を行う研究者たちの交流を促進することを主な目的としています。

組織

EAJSは、理事会と事務局によって運営されています。事務局はベルリン自由大学に置かれており、協会の活動を支えています。会員は、ヨーロッパの大学に所属する研究者、またはヨーロッパの国籍を有する研究者で構成されています。

EAJS国際会議

EAJSは、原則として3年ごとに国際会議（総会）を開催しています。この会議は、ヨーロッパの日本研究科を有する大学を会場として行われ、日本研究における最新の研究成果が発表される重要な機会となっています。過去の開催地は以下の通りです。

1976年：チューリッヒ
1979年：フィレンツェ
1982年：ハーグ
1985年：パリ
1988年：ブダペスト
1991年：ベルリン
1994年：コペンハーゲン
1997年：ブダペスト
2000年：ウィーン
2003年：ワルシャワ
2006年：ロンドン
2009年：リスポン
2011年：タリン
2014年：リュブリャナ
2017年：リスボン
2021年：ゲッティンゲン

国際会議では、多岐にわたる分野の研究発表が行われます。例えば、2017年のリスボン会議では、以下のような分科会が設けられました。

S1: 都市、地方、環境学
S2: 言語学
S3a: 現代文学
S3b: 前近代文学
S4a: 視覚芸術
S4b: 舞台芸術
S5a: 人類学と社会学
S5b: メディア研究
S6: 経済学、経営学、政治経済学
S7: 歴史学
S8a: 宗教学と宗教思想学
S8b: 思想史学と哲学
S9: 政治と外交
S10: 日本語教育

これらの分科会は、日本研究の多様性と奥行きを反映しており、研究者間の活発な議論と交流を促進しています。

EAJS日本会議

2010年代からは、ヨーロッパと日本の研究者間の交流をさらに深めるため、日本国内でも大会（EAJS日本会議）が開催されるようになりました。開催時期は不定期ですが、日本における日本研究の発展にも貢献しています。過去の開催は以下の通りです。

2014年：東京
2018年：京都

その他の活動

EAJSは、国際会議や日本会議の他にも、以下のような様々な活動を通じて、日本研究を支援しています。

EAJS PhDワークショップ：博士論文執筆中の若手研究者を対象としたワークショップを開催し、研究指導や交流の機会を提供しています。
EAJS学術出版ワークショップ：研究成果の出版を支援するためのワークショップを開催しています。
東芝国際交流財団研究助成金：東芝国際交流財団の助成金を提供し、日本研究を促進しています。
EAJS刊行物：日本研究に関する学術的な刊行物を出版しています。
EAJS出版賞：優れた研究成果を表彰する出版賞を設けています。

関連団体

日本資料専門家欧州協会（EAJRS）：日本研究者と情報専門家の団体で、情報資源の共有と専門知識の交流を促進しています。

外部リンク

公式ウェブサイト：公式ウェブサイト にて詳細な情報を確認できます。
FacebookのURL'>[Facebook]]:[European Association for Japanese Studies - EAJS (270727346389135) にて最新の情報を確認できます。
* X（旧Twitter）:EAJS (@eajs_office)のURL) にて最新の情報を確認できます。

EAJSは、ヨーロッパにおける日本研究の発展に不可欠な役割を果たしており、国際的な研究交流のプラットフォームとして、今後もその活動が期待されています。

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