ヨーロッパ柔道選手権大会

ヨーロッパ柔道選手権大会

ヨーロッパ柔道選手権大会は、ヨーロッパ柔道連盟（EJU）が主催する柔道の国際大会です。

概要

1933年にヨーロッパ柔道連盟が結成され、翌1934年にドイツのドレスデンで第1回ヨーロッパ選手権が開催されました。ただし、フランスの柔道家は参加を拒否しています。第二次世界大戦後の1948年にヨーロッパ柔道連盟が再建されると、1951年にフランスのパリで男子個人戦と団体戦のヨーロッパ選手権が改めて開催されました。以降、大会は毎年開催され、1975年からは女子の大会も始まりました。2011年からは各階級で各国2名まで出場可能になりましたが、2013年からは男女ともに代表が各国最大9名に制限されています。

大会の変遷

2015年2月、EJUは4月にスコットランドのグラスゴーで開催予定だったヨーロッパ選手権の中止を発表しました。これは、イギリス柔道連盟がUFCと提携し、今大会のスポンサーになったことがEJUの評価基準に合致しないと判断されたためです。EJUはUFCとの提携がEJUの価値観にそぐわないと判断し、UFCがスポンサーから降りても決定は覆りませんでした。なお、代替として、6月にアゼルバイジャンのバクーで開催されたヨーロッパ競技大会が今大会を兼ねることになりました。EJU会長のセルゲイ・ソロベイチックは、MMAとの提携について「スポーツは人間的価値を高める社会の手助けをすべきだが、MMAと手を結ぶことはそのケースに当てはまらない」と述べています。

2016年4月にロシアのカザニで開催されたヨーロッパ選手権では、開催国のロシアが国交のないコソボの選手に対し、当初コソボの名の下での出場を拒否しました。しかし、交渉の結果、最終的には出場が認められました。

2017年の男子団体戦では、アゼルバイジャンが3位決定戦でウクライナに勝利したものの、既に勝利が決定していた試合でアゼルバイジャンの選手が試合を放棄したため、チーム全体が失格となる事態が発生しました。

2018年の大会では、ジョージアチームが1993年の初出場以来初めてメダルを獲得できずに終わり、コーチ陣が辞任する事態となりました。また、一部のナショナルチームメンバーは、ジョージア柔道連盟会長の辞任を要求し、大会やトレーニングへの参加を拒否しました。

2020年の大会は、当初5月初めに開催予定でしたが、新型コロナウイルスの影響により6月下旬に変更され、その後さらに11月に開催されることになりました。

優勝者

男子
女子
団体戦優勝国
各国メダル数

歴代開催地一覧

脚注

外部リンク

* ヨーロッパ柔道連盟

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